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  • 「独立希望者多数在職 」
  • 「3年で独立できる」

こんな独立を立てに社員を集めようとする会社を見たことがあるのではないでしょうか?

実はこの独立を過剰に強調する会社というのは色々あります。例えば飲食業界、コンサル業界、IT業界、ブライダル業界、各業界の営業会社etc。

こういった「独立ができる」を謳う会社はスキルを身に付けるという面では悪くはありませんが、とても激務な環境であったり、ノルマが厳しい傾向があります。つまり、将来独立したいからと言って安易に「独立ができる!」を前面に出す会社に入社すると大変な目に合うことが考えられます。

このことをご理解頂くために独立開業者を多数輩出している大手の飲食店にスキルを磨くことを目的に入社した管理人の知人のお話を紹介します。内容に目を通すと「独立が可能」を全面的に打ち出す大手の飲食店の労務環境がいかにブラックであるのかが分かります。

「一見すると非常にホワイト企業」

私の勤めていた会社は全国にチェーン展開している某大手飲食店です。

私は飲食店で修業を積み、いずれは独立し、自分の店を持ちたいという夢を持っていました。そんな中で私が内定をもらった会社は、知名度も高く、多数の独立者を輩出していた為私もその会社で勉強を積みたいと志を持って就職しました。

表向きはホワイト企業を謳っているだけあり残業代はきちんと出るという、給料は人並み以上に頂いておりました。おかげで暮らしとしては、いい生活をさせて頂けたと思います。

しかし、給料がいいというのが地獄への階段を下る第一歩だったとはこの時は知る由もありませんでした。

「休日出勤は半強制」

ある休日、突然お店から電話が掛かってきました。

「アルバイトの子が一人突然休みたいので、 穴埋めとして本日出社出来ますか?」
という内容でした。

その日、私は久々の休日で小さい子供もいましたので家族でショッピングに出かけていました。

「申し訳ないのですが、本日はどうしても外せない用事があり、 他の人にお願い出来ないでしょうか?」と申し訳なさそうに返事をしたところ、「あっ、そーですか ガチャン!!!」と冷淡に返されました。

…基本、NOという選択はないそうです。当時、新人だった私はそのブラック企業のシステムを知りませんでした。

「子供の学習発表会にもいけない」

ある日、子供の学習発表会を一カ月後に控えており、私は当時の店長に学習発表会に参加したい為
休みを頂けないかと申し出をしました。

店長は、そういう事であれば出席してきなさいと快く休みを頂けました。これは非常にうれしくて、家族に休みを頂けた事を報告したところ、家族もとても喜んで楽しみにしていました。

しかし、その後、信じられない事態が起きました。

来月のシフト表が発表された時、学習発表会の日に私は出勤になっていたのです。

店長に真意を問い合わせると、「日曜日なんだから休めるわけねーじゃん、そんな事もわからないの?」と怒鳴られました。

それに対しては私も腹が立ったので、「休んで良いっていったじゃないですか」と丁寧語ながらも抗議しました。

この抗議は的を得ていたとは思いますが、店長に言わせると「独立目指しているのだし、いい給料貰っているのだったら、プライベートにうつつ抜かしている場合じゃないよ」…だそうです。

私は休めないなら休めないで構わないので、せめて事前に言ってほしかったというのが正直な感想でした。

こんな感じでどうしても休みたい日も出勤しなくてはいけないので、だんだん会社に嫌気を感じるようになりました。

「休憩という名の事務作業時間」

そのブラック企業には休憩に入るなんてありえませんでした。

では、休憩時間がないかといわれるとそうではないのです。表向きの休憩時間は一日に3~4時間近くもあるのです。

「えっ?一日3時間も休憩あるなんていい会社じゃないの?」なぁんて思いますよね?

ですが実態は、休憩時間は退勤を切り、自発的に無給で働くというシステムなので休憩はあってないようなもの。

しかも休憩時間になって休憩室に入ると、休憩室には本部に提出する為の書類が山積み。あまりに量が多いので、お昼ご飯を食べる隙等、与えて頂けるような良心的な量ではありません。

少し時間を貰ってお昼ご飯を食べようものならあの社員は事務作業を疎かにしてサボってばかりいる。
等と言われてしまいます。

しかも、事務作業をこなしている最中でもお店が混んでくると手伝いに駆り出されます。

もし、見て見ぬふりでもしようものならお店どころか、会社に居場所は一瞬でなくなってしまいます。まさに休む間もないくらい働きっぱなしの日々でした。

「イベント企画という名の公開処刑」

その会社では、2ヶ月に1回のペースで季節のイベントなど何らかのイベントがあります。イベントに合わせてのPOP作りや店内のレイアウトを考えるのも当然社員の仕事です。

休憩時間どころか、休日返上で取り掛からなくてはとてもではありませんが間に合うような量ではありません。

そして、イベント前には各エリアの社員が集まり、イベントへの取り組みに対する発表の会議があります。

他店のアイディアや良いところを聞かせて頂けるのはとても勉強になり、大変楽しいものでした。

しかし、他店より著しくクオリティの低いものや本部が望むレベルに達していないものを発表しようものなら激しい叱責を受けます。

確かに、結果が全てという事はわかりますが、人間として使ってよい言葉といけない言葉があるのではないかというのが当時の私の感想でした。

社員の処遇はアルバイトの評価次第

その会社では、本部とベテランアルバイトとの連携が非常に強く、アルバイトの人間は、社員を常に評価しています。

確かに、お店を作っていくのは働いている人間ですのでアルバイトの方々を大切にするのは大賛成です。

いろいろな考え方の人間がいて、それぞれの良いところで力を合わせ悪いところはお互いに助け合い運営していかなくてはいけないと私は思っていました。

そして、自分ではどうしようもない困難な出来事に直面した時にアルバイトの方に助けて頂けると、本当にありがたく感じました。

自分が困っている時に助けて頂けるとその方に足を向けて寝てはいけないと考えてしまう程一生忘れられない感謝の気持ちを今も持っている方も沢山います。

しかし、全ての人間が良い人間であるとは限りません。特に一部のベテランバイトの中には、勤続年数が長い事にプライドを持ち、非常にわがままな態度を押し通そうとする人間も現れてきます。

こちらとしても、希望に関しては全力で聞いてあげたいという気持ちはありますが周囲の事を全く考えず、自分だけの意見を通そうとするのはいかがなものかと思いました。

希望や多少のわがままを言うなとは決して言っていません。

その行動により、皆さんがどれだけの迷惑がかかりその負担を解消するために、どれだけの人がしなくてもいい苦労をしているのか。これくらいは一人の人間として察してほしいと切に感じる場面が多々ありました。

しかし、その様な方にはそんな発想は残念ながら全くないようです。

こちらが言葉を選んで慎重に諭すように語りかけても向こうからすればそんなことは全く関係ありません。

自分の希望に対していちゃもんをつけられたという発想なのでしょう。その事をネタに、本部へある事ない事でっち上げられて想像以上に誇張された報告をされてしまいます。

その時も、ありがたいことに私のことをかばって頂ける方は沢山いましたが本部からしたらそんな事は全く関係ありません。

本部は火のないところに煙は立たないという発想のようでした。真実がどうというよりはそういう報告が上がってくる事態、詰めが甘いという事だそうです。

「独立の厳しさを盾に理不尽を強いる」

その会社では、何かある度に「そんな事で独立できるの」という合言葉を連発してきます。

  • そんな甘い考えでは独立出来ない。
  • そんない姿勢では独立出来ない。
  • そんな考えでは独立しても成功できない。

確かに独立するということは、大変な事を成し遂げることであり甘い考えでは出来ないことについては大賛成でした。

私が接してきた本当に独立を目指している人間は他人から言われなくても自発的に行動を起こしますし,
非常に勉強熱心な方々ばかりでした。言ってしまえば自分が掲げた独立という目標を達成するために突き進む方々ばかりでした。

その方々から刺激を受け、勉強をさせて頂いたことも数えきれないほどあります。

それに会社からも独立するのがどれだけ大変な事であり、独立のために必要なスキルを勉強させて頂いたことは、今でも感謝しています。なので、あの会社で働いたことは決して無駄ではなかったと言いきれますし、後悔もしておりません。

しかし、私がどうしても唯一許せなかったことはそこにウソがある事でした。

あまりにもウソが横行しすぎていて信用が出来ないというのが正直な感想です。現に当時の会社で「独立には○○が必要」という○○のうちの8割は実際に独立をするためには役に立ちませんでした。

この会社にいても体は壊すリスクはあるけど、学ぶものはあまりないな・・・・と思うようになり、退職を考えるようになりました。程なくして他の会社で働く機会に恵まれたので、その会社を退職し、別の会社で修業を積むことにしました。

その結果として現在では、ネットショップを運営する等、様々な事業にかかわらせて頂いております。

自分が経験させて頂いた良い事は、他の方々にも伝えることが出来ればと思いますが、自分がしてきた納得できない経験は、相手にもしてほしくないという事を常に頭に入れ行動するよう心がけております。

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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