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もともとはまともな会社だったのに突然経営陣の親族や友人が会社に入り、その人の横暴が原因でブラック企業になることがあります。

その結果として会社が倒産したり、働いている本人が心も体もボロボロになり、心身の病にまで至る・・・・

絶対にそんな目に遭いたくはないとは思いますが、今真っ当な会社で働いている人にとってもこの話は他人事ではありません。

このことをご理解頂くために普通の中小企業で働いていた管理人の知人が経営陣の友人の入社によって会社がごたごたし、最終的に自身の体がボロボロになった時のエピソードをご紹介しようと思います。

最後まで目を通しますと、同族経営の会社で働くことのリスクやまともな会社が「経営陣の知人の入社」によってどのようにブラック企業になっていくのかの経緯が分かります。

入社の経緯

大学生の頃に学費を稼ぐために、昼間は学校に通いながらア夕方からアルバイトで学費を稼いでいました。

その為、十分な就職活動もできずに半年間留年の後に大学卒業をしました。大学卒業後の4年間に派遣社員を経験し、27歳の時に以前勤めていた会社に営業職で中途入社ができました。

それまでに数十社ほど企業を受けましたが、年齢が27歳で営業職未経験はどの企業も相手にされませんでした。前職の面接は社長面接1回だけで、30分ほどの面接で終わり2時間もしないうちに採用通知がありました。

採用が決まった時は社長が神様に思えました。前職の会社はいわゆる同族企業で、兄が社長(後の会長)と弟が専務取締役(後の社長→相談役)の2人が経営陣として、会社の切り盛りをしていました。

最初はホワイト企業だった

この会社は主に国内製の鉄鋼製品を卸販売する会社で、従業員数は30名ほどの零細企業でした。

入社してから、当時の社長(兄)から営業マンはお金が掛かるという事で入社して1か月しか経っていないのに、冬季賞与で給料の2か月分が支給されました。また、年度末の決算賞与でも同額が支給されました。

入社当初はブラック企業どころか本当に天国にいているような会社でした。期待いっぱいで仕事をし、会社に恩返しをしたいという一心でしたが、転換点があり、そこから私自身の歯車が狂い始めました。

兄の娘婿の入社で社内が荒れる

最初の転換点は新しい役員の入社による組織変更です。

私が入社して1年が経った時に、まず兄が社長から会長へ、弟の専務取締役が社長に人事異動がありました。そして、兄の娘婿が常務取締役として入社しました。

娘婿は大手インキメーカーの技術職でしたが、海外転勤の辞令があり、娘婿自身も海外転勤するか悩んでいた時に、義理の父である会長(当時社長)から会社に入社する事となりました。

その娘婿キャラクターは、ドラえもんに出てくる「ジャイアン」と呼ばれるくらいガキ大将ぶりを発揮していました。例えば、見積書や提案書などの書類を作成したら、どの営業マンも娘婿である常務取締役に確認してもらうというルールがありました。

その際、「なぜこういう案になったの」「どういう理由で」「日本語の表現がおかしい」「ちゃんと考えてるん、自分」「よう確認してから持ってこいよ」という感じで責められる事が多々ありました。

とにかく相手を追い詰めて、回答が出来ない様に責め立てられました。当然やり直しを言われ、お客さんへの回答が遅くなり失注する事も数知れずでした。

義理の父でもある会長もその事には一切注意すること無く、むしろ「常務の言うように正しなさい」という感じで、常務取締役である娘婿の言う事に賛同していました。事前に自分で何度も書類チェックをし、特に日本語表現に問題が無いかどうかを確認する様になりました。

それでもNGで叱責を受ける度に、段々自分の仕事に自信が持てなくなっていきました。

弟の息子が営業現場を荒らす

もう一つの転換点は、私が入社して11年目に弟の息子が常務取締役として入社してきたことです。

その時の経営陣は、兄が会長・弟が社長・娘婿が専務取締役・弟の息子が常務取締役と親子で集約された組織になっていました。弟の息子は社内全体で何でも口出しをする事が多く、営業部や業務部メンバーからも煙たがられる存在にありました。

しかも元々が研究職だったという事からか、色々な事に興味を持ち、営業マンに同行する事が多かったです。もちろん私の営業にも同行する事がありました。

新規開拓の得意先へ訪問は積極的でしたが、やる気が全て空回り。

例えば初めて営業訪問する先では迷惑がっているお客様に無料サンプルを無理やり提示したりもしていました。他にも仕入先メーカーとの打ち合わせに参加しても価格や納期等の事前打ち合わせが出来ず、取引が流れるなんてことも何度かありました。

完全にこの弟の過失で取引がとん頓挫したにも関わらず、叱責されるのは、私だけであったという理不尽な思いをしました。

ブラック企業だと感じた時

当然のことながらこういった家族経営を前面に打ち出した会社は徐々にブラック企業化していきました。私が勤務している会社がブラック化してきたな・・・・と感じた代表的なエピソードをこれからいくつかご紹介していきます。

勤務時間の超過の発生

就業時間は8:45~17:30と就業規則にも記載されていました。

入社当初は8:00頃の出社で18:00までには帰社するという就業形態でした。それに残業は悪という考えがあり、残業せず早く帰りなさいと促されました。

しかし入社して10年が経ってから、営業部は7:30出社で、帰りは19:00から21:00まで残業をすることになりました。7:30出社の理由は、夕方以降にダラダラ残業して残業代を請求する営業マンが一定おり、その事が発覚してから朝早く出社して仕事を片付けるのが暗黙のルールになったのです。

一方で、夜の残業が発生したのは会長娘婿や相談役の息子が仕事はその日の内に片付けるのが常識と一方的に決めたからです。その結果として営業部全体朝は従来よりも1時間以上早く出社し、夜の勤務時間も2時間以上伸びました。

もちろん残業代は支払われません。まさにサービス残業が強要されるようになっていたのです。

アルコールハラスメント

娘婿である専務取締役がメーカーや取引先との接待の2次会で、ゲームで負けた人が罰ゲームとしてテキーラのショットを一気飲みさせるゲームを頻繁にやるようになりました。

しかもこれは従業員だけでなく、メーカー担当者や得意先にも強要させていました。何度も記憶を無くなるほどお酒を飲まされ、一人で帰ることが出来ずに上司にタクシーで何回も送ってもらった事がありました。

翌日は酒が残り車での移動が出来ず、仕事ができない事が多々ありました。また二日酔いが激しく出社が出来ずに当日欠勤で病院に行くこともありました。お酒は強い方でしたが、さすがに体がもたないと身をもって感じました。

欠員が発生してもそれを補充しない

私が入社後4年後に後輩が営業部に中途入社してきましたが、なかなか結果を出せず他部署に移動になりました。これでただでさえ営業部のメンバーは足りなかったにもかかわらず、一人抜けて火の車になりましたが、会社は欠員補充をする事をしませんでした。

その理由は後輩が入社する前と業務部へ異動した後の個々の営業マンのスキルが上がっているので、補充はいらないと判断したからです。しかし会社が求める事(新規開拓や新規商品の取り扱い)が多く、サービス残業をする事でようやく通常業務が回っていたので実情です。

ギクシャクする社内の人間関係

サービス残業の日常化、人員不足による業務が円滑に回らない、新規開拓など会社側の求めることが大きくなっていく。

そういった負の連鎖が重なり従業員それぞれが疲労困憊していました。ちょっとしたミスで社員同士が大きい騒動になったり、陰で社員同士を罵ったり、毎晩酒でストレスを発散したりと、社内の雰囲気が重く、居心地が悪くなっていきました。

こういったことが顕著になっていき、お客さん先にも「御社変わったね・・・」と言われるようになりました。実際何社か取引先と会社の実情の話しをしても、すぐにブラック企業だと判断されました。

現に当時の私の職場はこちらのページでまとめられている、ブラック企業の診断基準の8割を満たしているくらいやばい会社でした。

ブラック企業の16の診断基準とは?

ブラック具合に嫌気が指し心身がボロボロに

私自身も日々のサービス残業や社内の雰囲気の悪化でストレスを溜めていました。その一方で仕事がどんどん増えていくので、プライベートの時間はどんどん減っていき、唯一酒を飲む事でしかイライラを発散できなくなりました。

日に日に深酒や度数のキツめのモノを飲むようになっていき、会社を退職する3か月前の健康診断でγ-GTPという数値が340IU/L(通常は50IU/L以下)にまで上がっていました。異常な数値が気になって詳細な検査をしたところ、「アルコール使用障害」というアルコール依存症と診断されました。

しかもどうしても眠れない日々が続くようになり、心療内科に通ったところ、うつ病という診断も同時に受けました。アルコール依存症にうつ病にと私の心と体は共に限界を超えておりました。

弁護士に相談しないと辞められない

退職する半年前から、営業部長に何度も業務改善を相談しましたが、一向に聞き入れてもらえず、退職の話しをしましたが、「退職届を出されてもその場で破り捨てる」と全く取り合ってもらえませんでした。

最終的には3日間の出社拒否した後、弁護士を通じて退職をする事となりました。

最初は希望としていた営業職で会社に恩返しをして、定年退職まで勤めたいと気持ちがありました。実際、新規開拓営業で得意先を増やしたり、海外メーカーとの新規取引のきっかけを作ったりと会社に貢献をしてきました。

ただ同族企業でよくある経営陣の子供が入社してから、従業員との関係が上手くいかなくなってきました。それに会社がうまく回らなくなったので、何人かの従業員が犠牲になり、退職を余儀なくされました。

その犠牲者の一人がこの私。

ブラック企業での勤務の代償

サービス残業は退職後半年間かけて双方の弁護士を通じて約200万円で話しが着きました。しかし私の人生設計が狂わされたという事と体が傷ついたという事の方が大きく、お金で解決される問題ではありません。

私のように今まで幸せな会社だったのが、突然経営陣の友人や家族が入社して社内がごたごたすることはよくあります。そのため、この会社はもうだめだな・・・と思った際はすぐに逃げることをおすすめします。

会社を後悔せずにスパッと辞めるコツについてはこちらでまとめておりますので、よろしければ目を通してみてくださいね。

後悔せず会社を辞める方法

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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