

社内いじめの標的に遭った時に一番困るのは退職するべきか耐えるべきかの判断ではないでしょうか?特にこんな時は悩むと思います。
- 「今より良い条件の会社が見つかるかわからない」
- 「年齢・スキル的に転職は無理かもしれない」
- 「社内いじめは嫌だけど仕事は楽しい・・・」
正直な話、社内いじめが原因で退職というのは完全に後ろ向きな退職理由なので退職理由としてはあまり褒められたものではありません。
ですが、管理人自身も社内いじめが原因でやむを得なく会社を退職をしたことがあるので、場合によっては我慢せずに逃げたほうが良いという実情はよく知っております。
それに辞めるべきかどうかを客観的に判断するのは社内いじめの標的になっている間は不可能です。
そこで今回は社内いじめで会社を退職したほう良いケースとしばらくは会社にとどまった方が良いケースをそれぞれご紹介します。
目次
とどまるべきケース
まずは社内いじめに遭ってもとどまった方が良いと考えられる4つのケースについて見ていこうと思います。その4つというのはこちらのとおりです。
- 被害がそこまでない時
- 転職先探しに苦戦しそうなとき
- 会社に愛着があるとき
- 人事や上司に相談していないとき
それぞれのケースについてこれから見ていこうと思います。
被害がそこまでない時
まず社内いじめといっても段階があります。例えば暴力やストーキングされるケースから無視されるといった些細なことまで。
暴力までいくと話は別ですが、無視やランチ仲間から外されるくらいなら特に大きな実害はないと思います。もしあなたが社内いじめの被害に遭っていても特にそこまで大きな問題にならないレベルなら気にしないという大人の対応をしたいですね。
転職先探しに苦戦しそうなとき
社内いじめのレベルに限らず退職というカードを切るのを避けた方が良いのは転職探しに自信がない時です。おそらく会社を退職する場合、転職先を探すことになると思います。
20代でしたら比較的簡単に転職先が見つかりますが、30代後半や40代となるとそうはいきません。それに仮にあなたが20代だったとしても退職時に市場性のあるスキルがないと年収ダウンは避けて通れません。
会社を退職してから納得のいく新天地を探す自信がないのならしばらくは会社に残った方が良いかもしれません。
会社に愛着があるとき
また社内いじめに遭っていたとしても会社に対して愛着を覚えていることがあると思います。例えばこれから紹介するケースに該当するパターン。
- 担当している仕事は楽しい
- 尊敬する上司がいる
- 収入面などでかなり良い
- 出世コースに乗っている
要するに退職という選択をせずに会社に残ることにメリットがある状況です。こういったケースで安易に会社を退職し、職場を変えると後悔します。
無理は禁物ですが、もう少し会社に残った方が良いかもしれません。
人事や上司に相談していないとき
社内いじめを最短で止めるコツはいじめの証拠を掴んで上司や人事部に相談をすることです。基本的に社内いじめの加害者は社内での立ち位置を気にするので人事評価が下がることを著しく恐れます。
つまりあなたが告げ口をすれば「こいつをいじめるとチクられる」と牽制することができるのです。まだ社内いじめの被害を相談していないのでしたら退職をする前に思い切って相談をしてみることをおすすめします。
仮に相談しても人事などが取り合ってくれなかったり、社内いじめが収まらない場合に退職すればよいのです。大事なのは退職というカードを切る前にやれる抵抗はやりつくすことです。
今すぐ退職するべきケース
さてここまで社内いじめに遭ったとしてもとどまった方が良い代表的な4つのケースを紹介しました。ここまでご紹介したのは退職を思いとどまった方が良いケースですが、今すぐに辞めた方が良いケースもあります。
それはどんなケースかというとこちらの3つのようなケースです。
- 体に異変が来ているとき
- 転職先が確保されているケース
- 今の会社に愛着がない時
それぞれの詳細については上から順番にご紹介します。
体に異変が来ているとき
社内いじめが続くと夜眠れなくなったり、腹痛や頭痛が止まらないといった症状が引き起ります。こういった症状は自律神経失調症の初期症状であり、この症状が続くと最悪心の病になる恐れがあります。
どうしても健康を崩すと回復に時間がかかるので「これはあかん!」と感じた場合は、今すぐにでも会社を退職をした方が良いでしょう。
悔しいかもしれませんが、逃げるのも勇気です。
転職先が確保されているケース
他に今すぐに逃げた方が良いのは次の職場が確保できている状況です。例えばお客さんの企業に「ぜひうちに来てくれ」と言われていたり、コネやツテで再就職先が見込めるケースですね。
この場合、会社を退職する際の最大のリスクである「仕事がなくなる」ということを気にしなくて済みます。失職リスクを気にしなくてよいのなら社内いじめの標的になっている環境を退職しない理由はないはずです。
今の会社に愛着がない時
今働いている会社に対して給与面・仕事面・労働時間などに不満を抱えているなんてこともあるかもしれません。もともと条件面に不満を抱いていた職場で社内いじめに遭うなんて全く割に合いませんよね。
こんな場合ですと次の職場が決まっていなくても思い切って退職してしまった方が良いと思います。冷静に考えていただきたいのですが、激務・薄給・社内いじめの3つに苦しめられている環境にしがみつく理由はないですよね。
会社に対して特に愛着がないのでしたら退職しないのはむしろ損だと思った方が良いでしょう。
やめる前にやるべきこと
さてここまで社内いじめにあった時にすぐに退職したほうが良いケースと少し待った方が良いケースについて見てきました。すぐに退職するにせよ退職日を引き延ばすにせよ会社を退職するのでしたらいくつかやっておいた方がよい事前準備があります。
代表的なものとしては、
- 専門部署に相談する
- 転職サイトに登録する
等があります。詳細に関しては上から順番にそれぞれ見ていこうと思います。
専門部署に相談する
今すぐ退職するにせよ、今はまだ退職しないにせよ社内いじめをしている奴らにぎゃふんと言わせたくないでしょうか?
そこで個人的には会社を退職する前に社内いじめのメンバーの名前と悪行を人事部や社長に連絡をすることをおすすめします。今の時代メール一本で社長に連絡ができますし、ある程度大きな会社ならコンプライアンス関係の窓口も用意されています。
退職前に社内いじめの加害者の所業を言いつければ何かしらの指導が加害者側に入るはずです。仮に指導が入って社内いじめがなくなれば儲けものですし、仮に無くならなくても彼等の人事評価を下げられます。
それに証拠を掴んでいる場合、会社の退職理由が「自己都合」ではなく、「会社都合」になることもあります。いずれにせよ相談をするだけで「泣き寝入り」状態にならずに済むので、退職を考えているのでしたら辞める前に言いつけることをおすすめします。
転職サイトに登録する
社内いじめの悪行を言いつけるのと同じくらいに絶対にやっておきたいのが転職サイトに登録することです。
なぜなら転職サイトに登録をすればあなたのキャリアや希望する条件に合致した会社の情報が自動で届いてくるからです。それにあなたの経歴や保有スキルに興味を示す企業からの逆オファーもありえます。
転職サイトに登録するだけで新天地候補が見つかりますので、社内いじめに遭っているのでしたらできるだけ早期に転職サイトに登録をしたいですね。
今からやるべきこととは?
ここまで社内いじめで退職したほうが良いケースと悪いケース、そして退職前にやっておきたいことについて紹介してきました。ここまでの内容をお読みのあなたにおすすめしたいのはまずは転職サイトに登録をすることです。
なぜなら社内いじめに遭っている場合、今すぐに退職する、しないに関わらず新天地探しをすることに越したことがないからです。現にあなたを求めている会社があるということを知るだけで気持ちが落ち着きますし、思い切ってすぐに退職することもできますしね。
この点を考えると転職サイトに登録をするというのはかなり理に適った選択と言えます。転職サイトへの登録には5分程度の時間しかかからないうえにサービスは無料で利用できるので社内いじめにあって退職を考えているので登録しない手はありません。
現在31歳の現役のサラリーマン
一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。
入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。
2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。
これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。
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