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わたしが勤めていた会社は、父方の伯父家族が経営するファミリー企業でした。

その会社は自動車、保険、派遣事業などといったサービスを幅広く手がけ、国内外に拠点を構えておりました。規模としては中小の部類で、従業員は90名程だったので端的に言えば小規模なグローバルカンパニーです。。

入社した経緯は言うまでもなく親の「コネ」です。その前に勤めていた会社は給料が仕事量に見合わず、見るに見かねた父から「伯父の会社へ転職してみては?」と提案されたことがきっかけです。

もともと、世界をまたにかけ、バリバリ働く彼らは幼少期からの憧れでしたし、わたし自身も彼らのように国際的に活躍できるキャリアウーマンとなることが夢でした。そういう意味では理想的な職場だったと思います。

正直な話、いい年をしてコネ入社なんてと最初は腑に落ちませんでしたが、細かいことは気にせず、自分の可能性を信じて腹を決めることにしてわたしは伯父一家の会社に転職を決めました。

表向きにだまされたわたし

入社して半年ほど経ったある日、部署異動となりました。配属された部署は、社歴20年の男性社員が一人で切り盛りしていたPR。とても温厚で裏表のない印象の上司でした。

しかし、仕事ができて、部下のみならず役員とも密にコミュニケーションを取っていた彼を「人望の厚い人」とみなしたわたしは浅はかでした

このときのわたしは彼の隠された一面に気付くことができませんでした。まさかこの上司からパワーハラスメントを受けることになるなんて、夢にも思わなかったですよ。

真のパワハラ上司の姿

当時のわたしは、PRに関する知識も経験もまったくのゼロ。わたしを含めてたったの2名で動かす部署でしたから、その上司がいないと仕事をすすめることが不可能でした。

朝から晩まで上司とニコイチのセットになって働く日々。最初は苦痛を感じる余裕もありませんでしたが、上司と過ごす時間が密になっていけばいくほど、彼の態度や仕事のすすめ方、会社での在り方に疑問を抱くようになったのです。

次第にこの上司に対するわたしの印象は、「デキル上司」から「クズな上司」へと変化。当時の上司のクズぶりを下記にまとめました

  • 月曜日は朝から機嫌が悪い
  • 役員にはヨイショ、ゴマすり
  • 目に付く社員の粗探しが大好き
  • 問題点は逐一役員に密告する
  • 下請けの社員に対する態度が大きい
  • 可愛い女性社員には優しい
  • ブスには攻撃をする
  • 弱者を平気でいじめる
  • 全て自分の利益になるようにする

ここまではまだ我慢できる範疇でしたが、わたしがPRに異動して2ヵ月程経った頃、事態は一変したのです。

はじまりはマインドコントロール

あるとき他部署とすすめる案件を抱えていたわたしに上司はこう言いました。

「きみのこと営業部のAさんは鬱陶しく感じているよ。一緒に仕事し辛いなってね。営業部のBさんもきみのこと馬鹿にしているのが分からない?」、「俺は実際に陰口を聞いてないけど、きみと話す彼らを見ているときみに良い印象を持っていないって分かるよ。だから、きみはだめなんだよ。」

営業部のだれそれがわたしのことを鬱陶しく感じているなどといったことは、彼の想像上の話に過ぎませんでしたが、言われたときは落ち込みました

しかし、引きずっていても仕事になりません。上司の言っていたことは戯言だと思い、翌日には気持ちを切り替えましたが彼の攻撃はおさまらず。

他の社員がわたしのことをどう思っているか、毎日始業から終業までずっと話し続け、誰それはわたしのことをこう思っている、こう見ている、だからきみはだめなんだという内容のことを言われ続けるように。

上司の言っていることが事実でないことは明らかだとしても、日々朝から晩までそのような話を聞かされていると不思議なもので上司の言っていることが正しく思えてくるんです。心身は容易く病んでいきました。

まるでマインドコントロールされているかのように思えたのも事実です。今思えばあの時の私は完全にモラハラ上司のパワハラに支配されていました。

ストレスから病気の発病へ

まず不眠症になりました。眠れず夜を明かすこともあり、耐え切れず精神科の門をくぐることに。医師からは休職をすすめられましたが応じることができませんでした。経営者である親戚に迷惑をかけることに繋がりかねないと判断したためです。

薬を飲みながら働く日々

眠剤や安定剤を服用しながら日々をやり過ごす生活となりましたが体調は一向に良くならず。出社も苦痛となっていき欠勤が増えました。頻繁に休むわたしに対する上司の態度はあからさまに冷たくなっていくばかり。

始業前に欠勤の電話をかければ、まずため息。その後、なぜ具合が悪いのか、なぜ具合がよくならないのか等を追求され、このまま役員に電話を繋げるから自分で休む許可を取れと放り投げられることもしばしば。

まるでストーカー

一番衝撃的だったことは、お手洗いに席を立ってからデスクに戻ってくるまでの時間をストップウォッチで測られていたことです。

あるときお手洗いからデスクに戻ると上司は腕時計を指差し「トイレにこんな時間かかる?なにしてたの?どこにいたの?」と怒り狂っていました。体調が悪い旨を説明したものの取り合ってもらえず、容赦なくその日は一日中説教。

このような監視が日常的になり、まる1日人格否定される日もあれば、まる1日無視される日もあり、そうかと思えば何事もなかったのように「いいひと」を演じ、親切に接してくる日も。

上司がなにをしたいかさっぱり分からず、心身はボロボロになりました。

パワハラの告発の代償

体調は日に日に悪くなるばかりで、耳鳴りや眩暈などといった症状にも悩まされるように。誰にも相談せず、一人抱え込んで仕事をすることはもう無理だと感じたわたしは、経営陣である伯父一家に上司のパワハラを相談することに。

最初のうちは、とても親身になって話を聞いてくれた彼らでしたが、段々と突き放すような態度を取られ、わたしは困惑しました。最終的に、どうすることもできないと言われ、泣き寝入りせざるをえない結果に…。

なにを言われても、なにをされても「気にしないことが重要である」と言われ、返す言葉がありませんでした。これがいわゆるブラック企業なのかと。

結局のところ、上司はおとめがなしで、わたしは他部署へ異動を命じられるはめに。実際に、部署が変わったからといって体調が好転するといったことはありませんでしたし、仕事上、彼と関わる機会はなくなったもののパワハラは続きました。

被害者なのに追い出される

再度、役員に相談を持ちかけましたが、勤続年数の長い彼を切ることはできないと言われ、やはり我慢することを強要されたのです。

まさか、経営陣の身内でありながらパワハラに遭うなんぞ思ってもいませんでしたし、パワハラに我慢を強要するような経営者が身内だなんて受け入れたくなかったです。

しかし、吹っ切ろうと新たな部署での仕事もすすんで引き受けていたわたしでしたが、心身のダメージが酷かったようで、異動後2ヶ月あまりで休職へ。まもなく会社の経営陣である伯父一家からは自己都合の退職を持ちかけられ、わたしは退職しました。

身内の会社ということもあり、オフィシャルな場所に訴えることも公にすることもできず、最後の最後まで泣き寝入りを強いられるはめに

今思えば、こちらのページにあるようなパワハラ被害の対策をしておけばよかったです。

すぐにできる5つのハラスメント対策

絶対に泣き寝入りしないで

どこの会社に行ってもわたしが出会ったクズ上司は存在しますし、社員を守れない経営陣は多数存在していることでしょう。しかし、どんなに立場の弱い社員でも声に出して訴える権利はあります。

パワーハラスメントを受けている方に言いたい。どうかわたしのように泣き寝入りしないでください。退職して1年経ちますが、当時受けたダメージは根深く、いまだ精神科に通院している日々です。

ちなみに、再就職に関してはこちらのページの内容を見ながら一歩一歩歩んでおりますが、まだまだ社会復帰には時間がかかりそうです。

うつ病を患った人の転職活動

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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