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私は、障害者の就労支援事業を営む会社の経理補助の事務員として入社しました。

入社のきっかけは引越を機に近くであること、扶養の範囲で働ける職場ということで、ネットの求人情報で見つけた職場に9時から16時の6時間勤務(内休憩1時間)で月に19日ほどの勤務での雇用契約でした。

当初の仕事内容は、振替伝票の入力作業ということでしたが、入社してみると経理全般をやってもらうような話になっていました。

コンサルタントの先生や銀行担当者、会計士さんへ紹介され言われるがままご挨拶をし少しずつお仕事を教えてもらっていました。入社一月もしないうち経理の長とその下で入力作業を行なっていた方2名が一度に退職されることを知りました。

わずかひと月で無知な福祉の経理を背負うには荷が重すぎましたが、以前経験した事務全般の経験でなんとか頑張ろうと必死に業務に取り組むことにしました。

一人が担当する仕事が多すぎる

200名弱の障害者、そして50名の職員の給料計算は今どき珍しくエクセルで計算でした。しかも給料明細もエクセルで一人ずつ手打ちし、印刷後カッターでカットします。

ちなみに障害者の働く場所は店舗と調理部門に別れていました。夕方になると毎日6店舗から入金された売り上げを他の銀行に振替ます。振替をしないと翌日の支払いが間に合わないのです。

午前中は仕事にならないくらいの電話応対、お茶出し、各仕入先への支払い、材料の発注、在庫の管理等に日々追われ、その合間に国や市町村への報告書の作成などで猫の手も借りたいくらい忙しかったです。

雇用契約書には休憩時間は1時間と記載されていましたが、仕事量が多く昼食後すぐに仕事しなければ間に合わないので休憩時間は実質15分程度

経営者は女性だったため、とにかく気を使いました。

一人になった3週間くらいは総務の部長もいらっしゃり、色々な手助けや経営者に「一人では無理ですよ」と何度も言ってくれたりもしました。

それに「これは経営者の息子にやらせるから」と仕事量を減らそうとしたりしてくれましたが、結局その部長も経営者が退職させてしまいました。

その部長の退職前に新しい部長もすでに決まっていたようですぐに入社されましたが何も手伝ってもらえず、経営者のカバン持ちとお抱え運転手のようなことばかりしていました。

経理をやっていくうちに会社のお金の流れが見えてくるので、生意気なのを承知で「〇〇の仕入れを控えてください」とお伝えするのですが、買い物が楽しくてしょうがない経営者のようでした。

とても不思議でしたが何年も前から前任者の人たちも言われるがまま払っているということだったので同じようにしていました。

また会社が障害者を派遣している店舗で異物混入があり、お客様から連絡が来たときがありました。その時は経営者から「こんなことがあったらうちの信用はガタ落ちなのよ!あなたから店長に言っておきなさい」と命令されました。

正直な所、それは事務の私ではなく経営者や部長のお仕事では?とパートの私は思いましたが、逆らえないのでその店長には柔らかくお伝えしました。

要するに面倒な仕事を経営者は自らは担当しないのです。そういった仕事は全て下の者に担当させ、責任を背負わせるのです。

会社の内部はボロボロ

仕事そしている中で7明らかにあり得ないと思ったことがありました。労災保険料の滞納。それも2社分で7年〜10年前の分からです。

金額にすると何百万単位になります。急いで労基に電話し「分割でお願いしたい」旨を告げると相手方からは、「また、担当変わったんですか?」の言葉が飛んで来ました。

「以前も分割にしたいと言われ、分割で払ってもらっていましたが、また滞るようになったんですよ」と困惑気味でした。

ガスや電気代、家賃の支払いに追われていたので労災まで回らないのが現実です。これほどまでに赤字の会社に毎週コンサルタントと契約し経理を見てもらうことがありました。

週に1度ですが、朝から1時、2時までお説教のような話を並べられずっと付き合ってなければいけない。

その間は手がストップしてしまい仕事にならないことが多々ありました。パート事務員がなぜコンサルタントのお相手をしなければいけないのか?不思議で仕方ありませんでした。

そういうお相手は上層部のお仕事ではないですか?と経営者に申し上げたこともあります。その時の返答は、「私だって、コンサルタントがきたら手が止まるのよ!」でした。

一人でやってる事務の私の手が止まるのと経営者のあなたの手が止まるのは違うでしょ!と言いたいのを抑え我慢、我慢の連続の日々でした。

残業を強要される

ブラック企業と感じたのは「残業代は払うから申請してね、けど残業代は本来の時給の半分ね」と言われました。

このルールには納得がいかないものの他の方も半分しか請求していなかったので言う通りにしました。それと一番腹が立ったのは、既定の契約書通りの16時に帰るのが不可能だったこと。

日々の退社時刻は19時過が当たり前であり、締め日が迫っている仕事が入った時は21時~22時に及ぶことも。

土日祝日はお休みの雇用契約でしたが「土曜日は経理が出てないと!」と言われ、「毎週は無理です、交代制でお願いします」と伝えても結局上の方は誰も出勤してくれる方はいなく、夜一人で事務所に残り仕事をしていました。

資金繰りがボロボロ

また、資金繰りがずっとうまくいっていなく、仕入れがスムーズにできていませんでした。

現に発注をすると2日以内に代金を支払ったら届けますと言われたり、支払いの最速の電話が毎日のようにいろいろな業者から掛かってきます。

前任者が在籍の頃は、その方が全てお電話に出ていたのでそこまで資金繰りに困っているとは把握できていませんでした。

ある日、銀行の借入をすると言うので今までの借入額と借入日、返済額などをまとめたら、驚愕の事実が発覚。なんと2~3ヶ月ごとに借入を起こしており、経営者名義のカードローンなどの借入額も存在しました。

年間2億近い売り上げがあるのに会社の将来像が見えなくなりました。また、借入をするために決算書の改ざんが何度も行われていました

こういった話はよくあることかもしれませんが、経理として関わりたくない経営状況だと思いました。

離職者が続々と発生

前任者退職したのち、1ヶ月くらい経ってやっと二人の事務の方が入社しました。会社の内容がわかってくると一人は1ヶ月ほどで退職、もう一人は経営者が「あの人はバカだね」と罵倒し辞めさせてしまいました。

何人もクビになる

私が入社して半年の間に事務員も含めて15人ほど退職されました。そして15人のうちの14名は実質クビです。経営者が気に食わないと、そのメンバーを合法的に辞めさせてしまうのです。

経営者は毎朝事務所の朝礼で就労支援に来ている利用者さんの悪口、職員の悪口を1時間くらい延々と並べます。

そのお話が耐えられなく皆数ヶ月、短かければ1週間ほどで退職されていく事務員さんも多数いたと10年お勤めされている方に聞かされた時には納得しました。

毎日、毎日、ネガティブな噂を聞いていると精神的な病気になりそうでした。最終的に「もうだめだ!」と思ったのは、社会保険庁の調査が入った時です。

社長が社会保険の支払いを拒否

賃金台帳等の提出を求められ提出した際に「数多くの方が加入対象なので加入させてください」と言われました。よくわかりませんがご自身の息子さんだけには社会保険加入させていました。

その他の対象者は2年前に遡り徴収と言われましたが、お金がない会社なので、「2年前はとてもきついので、2ヶ月前からにしてください」と懇願し、社会保険事務所ご担当者の配慮で2ヶ月前からのお支払いになりました。

それを経営者に伝えると「私は厚生年金を払いたくないのよ!なんでそんな出勤簿持って行ったのよ!」と怒り出し、「もう無理だ・・ついていけない」と私は思ってしまい、退職を決意しました。

私が辞めても問題は止まらない

私の退職後、すぐに事務員さんお二人入られたようですが1ヶ月もしないうちにまた退職されたようです。

そして同じ頃に退職した方も金銭的なことで揉め、その後労働基準監督が入ったり、国や市町村に密告および新聞社に情報を流された方もいました。その結果、記者の方が福祉担当部署へ取材に行ったようです。

現在も営業していますが、利用者さんもまとめて退職が続いたり、以前辞められた職員さんの中には何かが起きるのではないかと毎日新聞を見ている方もいます。

要するにそれだけまずい会社なのです。そんなブラック企業で長く働いていると犯罪の濡れ衣を着せられる恐れがあるので、ぱっと逃げてよかったと今では思っています。

辞めた方が良いブラック企業の特徴ときれいにブラック企業を辞める方法については以下のページでまとめておりますので、是非とも目を通してみてくださいね。

やばい会社の特徴と上手に逃げる方法

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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