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一般的にはIT業界や出版業界などがブラック企業が多い業界として有名であり、私はそれを知りながらも印刷業界へ新卒で入社しました。

当時私はデザイン系の大学4年生で、就職活動の過酷さにほとほと疲れている中で、偶然見た新聞の求人広告をみて応募したのが、この印刷会社です。

筆記試験と面接が二回あり、実は最終の面接段階で不信な印象を受けていました。

最終面接は、社長と総務の次長が面接官をしていましたが、自己紹介をした後に社長から「君採用で」と、いきなり内定をもらったのです。

普通なら喜ぶ出来事ですが、逆に驚きと不安を感じてしまいましたが、やっと内定の言葉を聞くことができたのと就活の疲れから、この企業へ晴れて就職することにしました。

しかしこの会社に入社をしたことでとんでもないことに・・・・。

このとんでもないことというのは具体的にどんなことだったのか、という点については「私の体験談」という形式でこれよりご紹介します。

ワンマン社長のいびりがひどい

入社した印刷会社は、中小企業で従業員数は、支店も合わせると300人ほどの規模です。

私の配属先は、印刷を行うためにデータ作成と管理をする部署で、様々なソフトを使用しながらデータ作成をしていました。

300人ほど社員が勤務していたにも関わらず、個人経営のような体制で、ワガママなワンマン社長が独自の精神論を社員に押しつけていました

社風は軍隊

社風は社長をはじめ、軍隊形式のように足並みを揃えて、どんなに理不尽なことでも社長が言えば、時間と労力を全て犠牲にして従いします。

また、社長は常に社員に対して、粗探しをし、全社員の前で罵倒することを趣味にしていたため、社長は常に社員へ監視の目を光らせていました。

全ての社員が、社長に目をつけられないように息を凝らして、仕事よりも社長のご機嫌取りを、本来の仕事よりも優先することは日常茶飯事。

社長の横暴のしわ寄せが現場に

また上司や管理職は業績が上がらずに社長からもいじめられるので、そのストレスを部下に向ける上司もしばしば。

社長自ら率先して、日常的に社員を罵倒していたこともあり、社内で悪質な嫌がらせやイジメが横行していたのは、自然の流れでした。

新入社員の私はヒエラルキーの最下層だったので、漏れなく上司や社長からの理不尽な叱責や圧力を受けていました。

長時間残業と永遠に続く怒号

ブラック企業と呼ばれる会社で、典型的なものがサービス残業やパワハラ、軍隊式の朝の朝礼があります。もちろん、私は全てを経験することができました。

早朝出勤を強いられる

まず、一つ目のサービス残業についてですが、皆さんは定時以降の夜だけだと、思われていませんか。就業の開始時間前も、サービス残業に当たります

ちなみに私がいた会社では、朝の朝礼に合わせて掃除も、就業の開始前に行っていました。つまり始業時間ギリギリに会社に出社するのは遅刻になるのです。

その結果、遅くとも勤務開始の1時間前に到着する必要があり、毎日8時には掃除を始めていたんです。それをしなければ9時からの業務に間に合わないからです。

軍隊さながらも朝礼

朝の朝礼は、軍隊さながらの社長を中心に円陣を組み、直立不動で微動だにすることも許されません。

その状態が30分間続き、社長の演説タイムでは、極限まで瞬きすることができませんでした。

社長の演説内容は、毎回のように社長独自の精神論に、耳を傾けて頷く必要があり、側から見ると何かの信仰宗教のようです。

朝礼では精神論の他にも、社長が目をつけた社員への怒号も、もれなくセットになるので、「さあ今日も頑張ろう」ではなく、朝から帰宅することだけを目標に考えていました。

永遠に続く残業

やっとの思いで朝礼が終了すると、各自の仕事が始まりますが、不意打ちで社長が部署へ立ち寄ることもあります。しかもそうなると終わりのない話や罵倒を、社長の気がすむまで聞くことになります。

その結果、取り組むべき業務が本格的に開始されるのは10時あたり。もちろん定時の業務時間が過ぎても仕事の手は止まりません。

毎晩のように、夜の9時や10時まで仕事をこなし、繁忙期になると土曜日や祝日の出勤が強制されました。残業や休日出勤が、給料に換算される日は、退職するまでありません。

こんな生活をして半年間が経過する頃には一体何のために会社に来ているのか、わからなくなり感覚が麻痺されていきます。そんな感じで私の心はだんだん消耗していきました。

真のブラック企業だと気づく

先ほどご紹介した、サービス残業や休日出勤以外にも、ブラックと呼ばれる点がいくつかあります。

自腹での飲料水の購入の義務

まず最初に紹介するのは支給された給料やボーナスが会社に還元されるシステムの存在です。そしてこの「会社へ還元すること」の1つに毎月発生する飲料水の自腹購入がありました。

提携していた飲料水販売の企業があり、営業に限らずに全く関係のない社員に対しても、そのノルマが課せられています。

値段もスーパーで安いものだと300円する製品も、定価以上の金額で1ケース(2リットル6本入り)で購入させられていました。

毎月何ケースも購入するので、消費しきれず自宅の空きスペースが、圧迫されるのは必然でしょう。

大量の年賀状を買わされる

その他にも、印刷会社ならではの年賀状のノルマです。必要もない年賀状を大量に自腹で購入させられ、会社も暗黙の了解で行われていました。

なおかつ、印刷した年賀状のため、一枚最低価格が約300円です。そのノルマを10枚セットで20件30件と、社歴が長い社員に至っては、60件もありました。

当然知人の人数も限られるため、9割が自腹での購入という過酷なノルマでした。

また、ボーナスが決定する10日前にはノルマをクリアしないと、ボーナスは無し、と社長からのお声があり、自腹で購入費と、おそらく支給されるだろうボーナスとの計算に頭を悩まされる年末です。

つまり、ボーナスは手元に残らず、支給された全額を年賀状のノルマ達成に回さざるを得ません

理不尽なノルマの強要が横行

もちろん幹部の方々も年賀状や飲料水の購入の義務があり、更に部署ごとのノルマもあるため、部下に対して自腹で購入することを暗黙的に強要する行為が横行しました。しかも当然会社はその行為を黙認しています。

周囲から見れば、そんな理不尽なノルマをする必要がないと断ればいいと、思われるでしょう。現に私も知人や家族から、ハッキリと意思を通すべきだと、諭されました。

ですが、会社全体で社長以外の全社員が行い、ノルマが達成できなければ、毎日のように「何故ノルマをクリアできないのか」と言い詰められる日々が続きます。

よっぽど精神が屈強でない限り、誰も絶えることはできないでしょう。

離職率の高さに嫌気が差す

また当時の会社にはブラック企業特有の離職率の高さがありました。現にその会社は常に求人募集をかけており、入社しては辞めていく人の後ろ姿を私自身何度も見ました。

辞めていく人が羨ましく感じつつも、辞職の旨を言い出せない私自身の勇気のなさに悶々としており、ただ時間が過ぎていく毎日でした。

退職を決意

日常的に様々なブラックが行われていたので、精神的にも追い詰められ、ついに退職を決意しました。

この当時、周囲の友人や知人に相談しながらも、なかなか退職することが踏み切れずにいましたが、会社のやり方についていけずついに限界がきます。

退職する数ヶ月前から、不意に自宅で涙が流れるようになり、「もう無理だ」と自覚することができました。

新卒で入社してから約5年以上も続けていた私は、今思えば壊れてしまう寸前だったのかもしれません。当時の私は下記のページでまとめられているようなうつ病の一歩手前でした。

心が病んだ時の5つのシグナル

周囲からも、辞めたいのに辞められない恐怖心は、洗脳に近い感覚だと指摘されていました。

架空の恋人をネタに辞意を伝える

そんなボロボロだった私ですが、退職を決意すると次の日に、「辞めます。」と伝えることができたんです。

ですが、実際の退職理由を言うと、罵倒されて辞めることができない状態に話が向かうことは目に見えています。つまり普通に「辞める」と言えば辞められない状況だったのです。

その理由は退職を伝える上司自体が会社に疑問を感じていない人だったためです。

上司には「地方にいる恋人の元へ引っ越すことになりました。」と辞めるしかない状態だと言い切り、ブラック企業から抜け出すことに成功できました。

我慢するくらいならやめろ

今は印刷業界とは全く別の企業へ就職しています。この企業は新卒で入社したブラック企業と比較するとはるかにホワイトなので、今私が体験談としてまとめた会社での体験はある意味良い教訓となっております。

私の経験になりますが、理不尽すぎることに我慢することは自分にとって利益は産まれず、精神的にも体力的にも削られるだけです。

つまり、「我慢するくらいならやめろ!」というのはサラリーマン社会で生きていくうえで非常に重要だと学びました。あなたも「この会社はやばい」と感じたら、すぐに逃げることをおすすめします。

なお、逃げた方が良い本当にやばいブラック企業の特徴についてはこちらのページでまとめているので、今の環境がどの程度やばいかを判断する際にご活用くださいね。

やばい会社の該当条件とは?

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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