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ブラック企業での勤務体験

私がブラック企業で7年半の間勤務するきっかけとなったのは最初はアルバイトで入社した居酒屋でのホールの仕事でした。

当時その店で働いていた友人の紹介で面接を受けた私は飲食店のホールのアルバイト経験があったのですぐに採用され、翌週からさっそく勤務開始となったのです。

お店の規模としてはカウンター席が15名ぐらい、テーブル席、座敷を合わせると合計100席くらいの大型店まではいかない中型店でした。

突然の社員待遇のオファー

そこで勤務して一か月ほど経った頃だったと思いますが、ある日の夕方の暇な時間に会社のエリア長のような方が店に来て私に声をかけたのです。

「社員にならないか?」と。

私は当時23歳でしたが大学卒業後もフリーターをしており、責任が伴う社員はやりたくないと即答で断りました。しかし当時私には借金がありアルバイトだけでは正直生活は苦しかったという実情がありました。

その点を当時のエリア長のような人は見抜いており、「社員になれば給料は今よりもらえるし会社の寮に安く住めるし、手元には自由に使えるお金がたくさん残るぞ」と、そそのかしてきました。

その言葉に心が揺らいでしまい、数日後には「社員になります!」という返事をし、一か月後からホール社員としてその店で働くこととなりました。

この時私はこれがブラック労働のはじまりになるとは夢にも思っていませんでした。

突然の社員の移動

その店には私に仕事を教えてくれたホール社員のマネージャーがいたのですが私の社員への昇格と共に他店舗への異動が決まり、いきなり私がホールのトップになってしまうという不思議な状況に陥りました。

その店では調理関係は店長の仕事でホールの接客やドリンク、金銭の管理などはホール社員が担当するシステムになっていました。

一通りの仕事はマネージャーから教えてもらっていたので業務自体はわかります。しかし研修も何もなくいきなりある日を境にアルバイトから社員になったので、社員になった実感も正直あまりありませんでした。

そしてまずはじめにマネージャーが異動して数週間後にはなんと店長も他店舗へ異動してしまいました。

これは何かが起こり始めているな、そう感じた私は少し不安になりました。その不安が現実になったのは新しい店長がやってきた時のことです。

店長は札付きの鬼軍曹

自分の上司になる新しい店長がどんな人なのか気になった私は、彼がどんな人なのか調理社員の方に聞いてみたところ、衝撃の事実がわかりました。

新しい店長は、私に社員にならないかと声をかけたエリア長の次に力のあるエリア長だったのです。しかも低迷した数々の店舗を立て直したり、新店舗の開店には必ず立ち合い凄ましい厳しさで指導をしてきた幹部社員でもありました。

新しい店長は来た早々に店中を見て回り、「なんだこれは?」とありとあらゆることを否定することから始め、自分のやり方に統一し始めたのでした。

調理場では罵声のオンパレードで毎日のように調理社員が怒られ、メニュー構成、仕込みの野菜の切り方や味付け、盛り付け、掃除、あらゆることにダメ出しが入り、怒鳴り散らされていました。

店の中が毎日緊張で空気が張り詰めていて、つい一か月くらい前までのみんなが仲良く緩い感じでやっていた状況が嘘のようにピリピリするようになりました。

ホールもアルバイトの主婦や学生の子でも気に入らない事があれば店長は容赦なくダメ出しをします。エリア長で店長とはいえ、最近来た人に今までやっていた事を全否定されるので古株メンバーは当然面白くありません。

私たちは今までこう教わってきましたと言おうものならば、「そんなことやってるからダメなんだろ」、「口答えするな」と怒鳴られます

メンバーの離脱と強まる監視

そうこうしているうちに一か月もしないうちに調理社員もひとりずつ他店舗や他業態に左遷されていきました。そしていよいよ以前からいる社員は私一人になってしまったのです。

何でこんなことになっているのかというと、この店の売り上げの低迷が会社で問題になっていたからです。それにより、社員の総入れ替えや新しい店長の監視のもと体制の立て直しが決まられたからです。

しかも知らぬ間に私も立て直しのための一役を担っていたのでした。そうか私はまだ社員経験も浅く、真っ白な状態だから残ったのかと妙に腑に落ち、内心複雑な気分になりました。

そして気づけば新しい店長による店の立て直し作戦に振り回されることになりました。この作戦では人件費削減のため、社員である私には過剰労働が当たり前に。

現に朝から閉店後の締め作業まで担当することになり、一日の実労働時間は15時間を超えるようになっていました。

しかもランチタイムが落ち着き暇になればすぐにパートの主婦を店長が帰らせてしまうため、夕方以降の営業の準備や電話対応はすべて私一人でやらなくてはいけませんでした。

当然休憩はありません。休憩を取れるのはまかないというお昼を流し込みながらの一服という、一瞬の小休止だけ。

その結果、私は会社の奴隷のように朝から晩までこき使われることになりました。

固定給なのでこき使われる

固定給のため一日十何時間働き休憩を取っても取らなくとも残業代は出ないため給料は変わりません。

朝家を出て深夜に帰宅し、少し寝てまた次の朝起きて仕事に向かうという生活になり、休日は月に4日取るのがやっと。

そして週に一度しかない休日は洗濯や掃除などをして終わりますし、明日から始まる6日間が頭をよぎりあまり家から出る気すらなくなってきます。

頼みの有給については、取得方法を知らされてもいなかったため有給のゆの字も言い出せませんでした。

今思えばなぜ辞めなかったのか不思議でなりませんが、おそらく無駄な責任感で会社の奴隷を続けてしまうほど、当時の私は異常な精神状態だったのです。

突然の店長への抜擢

そんな生活が二年くらい続いた頃に店長が自分の担当店舗に専念することが決まったためになんと今度は私が店長に任命されたのでした。

今思えば私は研修や試験も受けずに店長になったので正直店舗運営もよくわからないまま店の数字を管理しなくてはならなくなったのでした。

しかも店長になることで唯一期待していた給料もスズメの涙ほどしか上げてはもらえず、次第に何のために働いているのかわからなくなりました。

それに店長になれば平社員の時には言われることのなかった売上や利益、クレーム、店の運営全般で上司から頻繁に電話や来店してのダメだし、プレッシャー、無言の圧力がかかりはじめます。

その結果、仕事中は気を張り、無駄な責任感で会社からは人件費を削れと言われてバイトを極限まで少なくし、自分で自分の首をしめるように死に物狂いで努めていたため家に帰ると放心状態でゾンビのようでした。

休みでも電話は鳴り時には会社への呼び出しもあったため携帯電話が鳴って画面を見た瞬間に部長や次長、エリア長、店の表示だったときは恐怖で心臓がバクバクするようになってしまいました。

仕事中心の生活のため、当然生活は荒れ始め、自宅の部屋がゴミ屋敷になってしまいました。

5年で限界が来て退職を決意

完全に会社の犬になっていた私は気づけば五年も店長を続けていたのでした。

売上が低迷しだしあれもこれも直せと粗さがしのように細かいことまで上から言われることに疲れ果てていた私も限界に達し始めていました。

そして売り上げ低迷の責任を取る形で他店舗へ異動が決まり、精神がボロボロだった私は辞めるならばここしかないと思いついに退職の意を上司に伝え、引き留められても頑なに意思を曲げず退職に至りました

正直な話、退職をしてよかったと思っています。実は前職の社員の中には激務なために店でくも膜下出血になり、車いすになった方や勤務中に倒れて植物状態で入院し続けている人もいたくらいでしたので。

なぜこのような構図が出来たかというと、慢性的な人材不足と従業員の高齢化と若者がいないという悪循環が原因だったはず。

労働時間問題は私が辞める少し前ぐらいから世間でも騒がれ始めた為、一時期よりはだいぶ改善へ向かいましたが、やはり人がいなければ誰かに負担がかかります。

今振り返って思うのは、なぜそこまで条件の悪い劣悪な労働環境で働き続けていたのか不思議でしょうがないですが、当時はどこかに恐怖がありそこをうまく突かれていたんだと思います。

今思えば、あのタイミングで退職をしたのは決して間違っていなかったと思います。正直な話、あのまま続けていたら自分は確実に再起不能になっていました

私の話はそろそろ終わりですが、私が勤務していたようなブラック企業に長居をするとやばいので、ブラック企業との関りを持ったらすぐに逃げることをおすすめします。

すぐに逃げるべき真のブラック企業とは?

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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