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激務・薄給のブラック企業の現場

今のあなたは「ブラック企業」に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?

おそらく、「残業代が出ない」、「常習的に長時間労働が課される」、「基本給が低すぎる」、「パワハラの嵐」、なんてことをご想像されるかもしれません。

率直な話になりますが、ブラック企業では、今取り上げた行為の全てまたは大半が行われています。

こんな話を聞くと絶対にブラック企業と関わりたくはないでしょうが、本物のブラック企業で働いた経験がないと、「パワハラの嵐」や「常習的な長時間労働」と聞いても、それがどの程度やばいのかは想像がつかないはず。

そこでこのページではブラック企業の実態を知って頂くために「激務・薄給」・「サービス残業の嵐」が常習化している工場で10年間働いた経験を持つ管理人の友人の体験談をご紹介します。

彼の体験談に目を通せば、ブラック企業の現場の実態が良くわかります

私がこの会社に就職した経緯

高校を卒業して地元就職を希望していました。

地域的に電気・電子の製造業が多いことから工場勤務を探して就職活動を始めました。

最初は自分の希望に合う会社に応募していましたが、なかなか書類選考から先に進むことができず、幅広いジャンルで応募しようと考えていたところ、県内の〇電工業株式会社から書類選考で合格して、面接に来て欲しいとの連絡がありました。

募集要項には、基本給が高く、福利厚生面でも待遇が良かったので好感が持てました。

それに製品の品質を重視し、社員を大事にするといった社長の目標が大々的に掲げられており、自分を高められる会社だと思っていました。そこで面接を受けたところ、無事に内定をもらえました。

人数が少ないので残業の嵐

〇電工業株式会社は、県内に複数の工場を持っています。始めは普通に工場勤務と思いましたが、工場の大きさ・規模に比べて、社員が非常に少ないなと思ったのが第一印象でした。

配属されたのは東京ドーム1個分ぐらいの工場でしたが、社員は20名そこそこであり、事務系の社員と課長以上の役職は8人。

実際に工場内で働くのは10名程度といったところでしょうか。

入社当初は定時の8時30分の10分前ぐらいに出社していましたが、入社2年目で製造ラインのリーダーを任されました。

それからは朝7時30分頃に出社し、始業時間前の事前準備を行い、就業時間中は休憩時間が取れないほど、仕事に追われる毎日でした。

当然残業はあるのですが、ラインリーダーになってからはみなし残業として少額の残業代が支払われるだけとなり、どんなに休日出勤、深夜残業しても、みなし残業代までしか支払われませんでした。

休暇が認められない職場

残業代が支給されないことに加え、休暇を取ることは困難でした。

正社員が少ないため、一人が休むと仕事が回らないために休暇取得は会社に対する裏切り行為といって、休むことはできませんでした。

また工場に派遣される派遣社員の方々も同様でした。彼らの息子が入学式だったり、病気になって看病が必要な場合でも、クビにするぞと脅かし、休ませることはありませんでした。

私は20歳でラインリーダーという立場だったので、上司の命令で協力会社の社員さん達の休みを認めなかったので、大変恨まれたはずです。

異常な残業と上司の詰め

直属の上司には入社当時から厳しく指導され、仕事に対する心構え、やり方、契約社員に対する配慮など様々なことを指摘されました。

また忙しい時期には直接製造ラインに入って作業するようラインは停めないよう黙って作業するよう強制されました。それに入社2年目で異例のラインリーダーへの昇格も実力が認められたというよりも強制的な話でした。

現にリーダーに昇格したために会社は残業代をカットできるようになったので、ただ働きをさせられる時間が異常に増えました

このため、平日の退社時間は21時過ぎがデフォルト。それに毎週休日出勤をしなくてはいけなく、週によっては日曜日も出社となり、「連続15日出勤」なんてこともありました。

それに直属上司による鍛え上げも相当なものでした。物理的・時間的な制約上、対応が事実上不可能な時も自分の責任として押し付けられました。

正直な話、仕事で悩んで困ることはたくさんありましたが、リーダーという立場上、気安く相談することもできませんでした。その結果として毎日思い悩んでいました。

会社の方針で残業の嵐

私が働いていた職場は、作るもの全てに徹底した外観確認が義務付けられていました。その結果として外観不良が見つかったら、それまで工場内に作りだめしていた製品を全て見直す必要がります。

実はこれは異常な話なのです。なぜなら、製造業の世界では通常、作ったものに対して数パーセントの不良は認められるのが、通例だからです。

しかしこの工場では不良品0件を目指していたため、ひとつの不良品も許されない仕組みでした。それに加えて、見直し作業をする人件費は組み込まれていないため、担当は全部私になっていました。

このため、何万と作って工場に出荷在庫として残っていた場合があり、この時は連日工場に寝泊まりして外観確認をしていました。

それに不良品がお客様に納品された場合は、納品先の工場まで出向いてお詫びして不良を全数確認したりもしていました。これを全部ひとりで対応していたので、身も心もくたくたになりながら毎日働いておりました。

残業が給与に反映されない

こんなに毎日「くたくた」に働いているのに、その頑張りが給与に反映されないので、給与面でも大いに不満がありました。

中小企業なので基本給が低いのは仕方ないにせよ、残業・休日出勤で勤務が長くなっても収入が増えない点は納得がいきませんでした。勤務時間中の休憩時間を削らないと仕事は回らない上に定時で帰宅することは事実上不可能でした。

繁忙期になれば残業時間は1日あたり3~4時間は当たり前。しかも休日出勤も月に4回はありましたが、手取りは通常より10%程度増えただけでした。

本当にありえない世界でした。もちろん会社の経営が厳しい以上、社員を安易に増やせないのは分かりますが、少ない人数で仕事を回すしかないのはかなりきつかったです。

関係ない仕事まで振られる

あまりに激務な職場だったので、人間関係も非常に大変でした。

直属上司ではありませんが、他部門の課長が私の仕事内容をチェックして文句を言ってくることは日常茶飯事。しかも自分達で業務が終わらない場合、私の直属上司に断りもなく私を呼び、強制的に残業を課したりもしていました。

当然、自分のプロジェクトではないので残業代はつきません。それを理由に断ると叱責や、胸ぐらをつかまれたりしますので、従う以外の選択は取れません。

その結果、自分の担当案件で手がいっぱいなのに、さらに残業をしなくてはいけなくなりました。

外面だけはホワイト企業

これまでご紹介しましたように私が働いていた職場は完全なブラック企業でした。しかし、外部の人間からすると、意外とホワイト企業とみられることもある職場でした。

どうして外部からの評価が良いかというと、来客・社外からの監査に対しては徹底した対策が取られていたからです。現に会社(工場内)は、応接室と会議室の事務フロア、私達社員、契約社員がいる作業フロアに分かれております。

来客時は事務フロアまで公開し、作業フロアまでは見せないようにしていました。どちらも来客前には必ず掃除をするので、応接室、会議室までしか案内されていない人は、ホワイト企業と感じるのも無理はありません。 

外部監査などで作業フロアを見せる必要がある場合、事前に各社員を来客に備えて訓練をします。その結果、完璧な来客対応とピカピカの作業フロアーが出来上がるので、内情を知らない人の多くはホワイト企業と感じていたと思います。

10年勤務して退職を決意

これまで見てきたように私が働いた工場は外面だけよく、内部は腐っている職場でした。はっきりいって理不尽なことしかない会社でしたが、「最初に入社した会社はすぐに辞めるな!」と果樹園をやっている父に言われたので、28歳まで10年間勤務しました。

ちょうど私が28歳になったとき、父が年齢的に果樹園を続けることが難しいこと、自分も結婚して子供が生まれたので、職場を変えるタイミングだと感じました。

それにもともと激務の割に給与が少ないことに不満を持っていたために、このブラック企業に勤め続けることにメリットは無いと判断し、年度が切り替わる3月に退社しました。

退社してからは農業が主体となっていますが、自分で仕事の時間を割り振りできて、家族揃って収穫して幸せな人生を送っています。今思えばもっと早く辞めておけばよかったです。

私の話はここらへんで終わりますが、もしあなたが今の会社に不満を持っているのでしたら、こちらのページを参考に辞めるタイミングを考えてみてはいかがでしょうか?

職場を辞める前にやるべき事とは?

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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