Pocket

私が勤めていた会社は個人事業主が経営する車体解体工場でした。建物内に同一経営者の会社が2つあるという形でしたが社員数は合わせても30人弱でした。

いわゆる中小零細企業です。当然、中小零細企業には十分な福利厚生もないばかりか、設備もないので驚くくらいブラック企業であることがあります。

当然、私が働いていた会社もブラック企業でした。とはいえ、ブラック企業という言葉で片づけてもどんな会社なのかはイメージできないと思います。

そこで今回は私が働いていた企業がどの程度ブラック企業なのかをご理解いただくために私の前職のやばさを実体験をベースにまとめてみました

雇用条件と担当業務

会社の業務内容は解体した車体パーツを修理会社から注文を受けたものを探して販売するものでした。その中で私は販売業務をサポートするという名目の事務員採用でしたが、試用期間でしたので、以下の条件になりました。

  • 保険等の福利厚生はなし
  • 税金の支払いも自身で行う
  • 交通費支給無し
  • 試用期間3カ月
  • 特別手当なし
  • 時間外勤務手当無し

しかし、働き始めると同期採用の事務員が当初の内容の仕事を担当することになり、私は事務職に配備されませんでした。その結果、車体から解体したパーツをネットオークションに出品する業務を担当することに。

このネットオークションへの出品業務で担当することになった仕事はこちらの通りです。

  • 解体したパーツを倉庫から選別する
  • 汚れているものは磨き上げる
  • 写真やデータをネットで公開

仕事自体は決してつまらなくはありませんでしたが、私は事務職の採用でしたのでこの業務は本来おかしいですよね。こう考えると当時の会社は契約書の内容を度外視にする完全なブラック企業でした。

残業代が出ないつらさ

契約外の仕事が多いこともつらかったですが、何よりもきつかったのは時間外勤務の手当てが支給されなかった点。

勤務時間が9時-18時でしたが実際には8時半から社屋の清掃を社員が行うので少なくとも30分前には出勤しなくてはいけませんでした。これくらいならまだしも最悪なのはパソコンの使用制限。

実は会社では1つのパソコンを3人で共用していたので、自身の仕事をしたいのならば時間外に出勤するのが暗黙のルールでした。

と言うのも日中はほかの社員が主にパソコンを使用する以上、パソコンでネットオークションに商品を出品するためには他の社員がいない時間帯を狙うしかなかったからです。

その結果、遅くても7時には会社に着き、早くても22時には退社という毎日でした。当然、その中には移動時間が含まれていない以上、家を出るのは6時過ぎ、家に帰るのは23時近くでした。

プライベートがゼロ

会社は日曜日だけが休みなので、週6日はこの生活をしていました。

正直、当時の私はただ寝に帰るだけの毎日でしたし、会社以外で誰に会うわけでもないので徐々に化粧をすることもなく、「すっぴん」で出勤することもしばしば。

そして休みの日曜はというと、次の月曜日の出勤に備える必要があるので飲みに行ったり遅い時間まで遊んだりはできませんでした。完全に社畜でした

まだ、残業代がもらえてお金が貯まればある程度の貯金が出来てから会社を辞めていましたが、それすらもできません。こうなると毎日のその日の生活のために人生の時間を切り売りしている感じでした。

守備範囲が広すぎる

これまでの私の話を見ると、ネットオークションに出品するだけなのでどうしてこれだけの時間がかかるの?と思われるかもしれません。

この指摘はまさにその通りなのですが、ネットオークションに出す商品や契約者との連絡なども担当していたので、こういった業務を全て一人でこなさなくてはいけませんでした。

  • ネット出品した商品の管理
  • 購入者希望者とのメール連絡
  • 口座振り込みの確認
  • 商品発送
  • 購入者へのアフターフォロー

これらは完全にキャパオーバーでした。それに20代前半の私は、車の運転自体はするものの旧車や車いじりをする趣味はありませんでした。

ですので、ネットオークションに掲載する際、ヒットしやすいワードを調べたり、購入者からの質問、写真の撮り方には苦労していました。

それが共用でパソコンを使用している人からしたら、どんくさいように見えたのだと思います。

その結果として時間外にやっと使えたパソコンを途中で交代させられたり、帰るように促されたりするのもしばしば。どうしても仕事が終わらないときは、マンガ喫茶のパソコンで自腹で仕事をしたりもしていました。

会社にとって私は使い捨て

ある日、ストレスと慢性的な長時間労働である時熱中症で倒れました。この時に会社は救急車を呼ぶことはなく、ソファーに寝かせるだけ。そして症状が少し落ち着いた後で自力で病院に行かせました。

もちろん労災が出るわけもないですし、点滴が終わったら会社に戻るように命令されました。戻った時には上司からは「水分補給しておけよ」の一言で終わりました。

そんなこんなで3か月の試用期間を終わりましたが、本採用の話がありませんでした。そこで4か月目に入ったときにこちらから直属の上司に聞いてみると返事は先延ばしされました。

その後、入社から6カ月がたった時に上司に「社員契約ができない。」という旨の話をされました。

この時ネットオークションの売り上げは私が携わる前より純売上だけでも250%を達成していたので正直意味が分かりませんでした。

なので勇気を出して理由を聞いてみると、「コストが増えるから」と言われました。正直、絶句でした。

転職先が決まったので退職を決意

その日はそれ以上言わず、次の日から9時-18時の間しか仕事をしなくなりました。売上も下がりましたし、パソコンも割り込んで使用しました。

上司もその様子に違和感を感じていたはずでしたが、何も言われなかったので割り切っていました。そんな中、最低限の仕事はしながらも転職先を探していたので、採用された翌日に上司に話をしました。

すると、「そんな無責任な奴はいらないからもう帰れ。二度とこなくていい」

と言われましたので、こちらとしては願ったりかなったりの状況なので、荷物をまとめてほかの従業員にお礼だけ済ませ帰りました。

自分でも無責任な辞め方だったとは思いますが、このままその職場にいる選択はなかったので仕方なかったです。今思えばもう少しきれいに辞められればベストでしたが・・・・。

せめてもの救いはその日までの給料が日割り計算できちんと振り込まれていたことくらいでしょうか。この時ももちろん残業代は支払われていませんがね。

ブラック企業を辞めて幸せに

転職先はアルバイトでしたが福利厚生はしっかりしていて、有休も取得できるところでした。そのままアルバイトから社員になり結婚するまで勤務を続けました。

出産した別店舗に勤務しています。もちろん福利厚生もしっかりあるし、子供の都合で休めています。気になる残業代に関しては、そもそも残業がないのでもらう状況に巡り合うことがありません。

あるとき以前の職場の友人と会う機会があり、前職が倒産したことを聞き、心底退職してよかったと思いました。本当にあの会社は最悪でした。

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

コメントを残す

名前 *
メールアドレス *
サイト

CAPTCHA