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総合商社は実は超絶ブラック企業

筆者は新卒で誰もが憧れる総合商社に入社しました。

この「総合商社に入社した」と聞くと、「凄い、とかいいな~」と思う人もいるかもしれませんが、実態は超絶ブラック企業なので何も良い会社ではありません。

現に私が勤務していた総合商社は給与自体は30歳で900万円を超えるのですが、その分残業がひどかったです。

どれくらいひどいかというと、毎月の残業時間は下手なブラック企業の倍はありました。

しかも身を挺して働いて稼いだ給与もたまの休日で激しく遊ぶためにほとんど手元には残りません。

なので、総合商社は高級ではあるものの、そこには心と体の両面に大きな負荷がかかるので、働く環境としてはあまり良くはありません。

このことをご理解頂くために今回は新卒で総合商社に入社し、ハードワークに嫌気がさして退職をした筆者が総合商社のブラックな面を実体験と絡めてご紹介します。

総合商社に入社した経緯

入社経緯
「総合商社」は就活生の人気ランキングや結婚したい相手の職業等で、常に上位にランクインする人気職業です。

30代で1,000万に届く平均年収の高さは魅力的で、グローバルに活躍する商売人といったエリートなイメージが強いので人気があるのはよくわかります。

現に私も新卒の就活の頃、「給料はいっぱい欲しい」や「有名な企業に入りたい」といった自分の勝手なイメージだけで総合商社を志望しておりました。

必死にOB訪問や面接練習を行い、最終的には一部上場、売上2兆弱の大手総合商社に入社をすることが出来ました。

華やかさとは無縁の地味な仕事

地味な業務
商社の営業は一人で複数の取引先を担当し、毎日客先に顔を出し、新たな仕事を取ってくることが仕事です。

ちなみに私が担当になった業務は、鉄鋼部門でメーカーとユーザーを繋ぐ流通のトータルサポートをすることでした。

具体的には双方の価格交渉や納期調整等を行い、その流通責任を負うことで利益をもらうといった内容でした。

一見すると華やかさですが、やっていることは超地味で、入社前に抱いた「商社は華やか」というミーハーなイメージは打ち砕かれました。

プライベートが存在しない

プライベートの時間はない
やることが非常に多いため、毎日朝7時には出勤しておりました。そして出勤後は会社で事務作業を行った後、出勤ラッシュの時間と共に、車で営業先に訪問します。

営業先は1日5~6件はあるので、会社に戻ると夕方~夜になります。

そこから机に山積みされた注文等の諸々の処理をすることになり、退社時間は早い日でも22時を超え、徹夜も月に数回はありました

また仕事が終わらなく、休日出勤も日常茶飯事でした。おそらく月の平均残業時間は120時間以上だったと思います。

しかも商社には「接待」というものが常習的にあります。

近年、「接待」という言葉はあまり聞かなくなりましたが、商社にとって「接待」は当たり前で、商売において欠かすことが出来ない付き合いです。

飲食や休日のゴルフ、麻雀等が頻繁に行われ、ただでさえ少ない自分のプライベートの時間を削って迄、取引先との信頼関係作りに励まなければなりません。

私も若手ながら接待に参加することは多く、12月にもなれば、忘年会と称した接待を毎日のように行っておりました。

最悪な場合は、飲み会が終わった後、終わってない仕事をする為、会社に向かうなんてこともあり、身体がボロボロになりながら働いていました。

又、体調を崩す人や仕事が遅れて、大晦日を会社で過ごす人も少なくありませんでした。

長時間労働が常習化する背景

毎日の長時間労働
なぜこんなに商社は拘束時間が長いのでしょう?

それは商社の仕事はスケールが大きく、扱う金額も非常に大きいことに対して商社の利益率はわずか数%と少ないからです。

その結果として一つのミスで大きな損失を生む商売となる為、常に神経質になる必要があり、細かな調整を何度も行わなくてはいけないからです。

私が担当していた鉄鋼業界も例外ではありません。

現場では決められた納期、金額の中で工事を行っている以上、納期が遅れれば巨大な損失が生まれてしまいます。

その為に、取引先との商談も事細かに何時間も行い、現場にも何度も進捗を確認することになります。その結果として一つの仕事に対する時間が長くなります。

その為、土日も、携帯が鳴りやまず、休日に取引先に駆けつけるなんてことも日常茶飯事でした。

本来商社の存在意義はない

商社の存在意義
私は「そもそも商社って本当に必要なのだろうか?」と何度も考えたことがあります。

どうしてこんなことを考えると本来であれば、商品を作るメーカーと商品を買うユーザーで商売は出来てしまうからです。

メーカーにも営業職があり、販売機能を持っているのに、なぜわざわざ自社商品も無い商社を間に挟むのでしょうか?

それは商社は僅かな利益で販売やサポート、そして責任を負ってくれるからです。

商社が責任を負って完璧なサポートをする分、メーカーは開発に専念でき、利益を守っていくことが出来ます。

つまり見方を変えれば、商社なんてどこの会社でも良いことになります。そこで行われる差別化が「接待」です。

商社は「物」を売る商売ではなく、「人」を売る仕事。つまり言い換えれば「媚び」を売るのが仕事であり、大変ストレスがかかるものでした。

お店やゴルフの料金は基本会社の負担になりますが、新規の客先でまだ受注実績が無い会社等には、自腹で払うケースもあります。

会社の為に自分の財布からここまでやらなければならないのかと不憫に思うこともありました。

嫌気が指してメーカーに転職

転職面接
ある時、私は日々の残業や接待で体調を崩し、過労で一週間程入院することになりました。

その間、忙しい日々からも解放され、心身共に落ち着くことが出来ました。

そしてふと、「何のためにここまで働いているのだろう?」と疑問に感じるようになりました。

今後復帰してもまた同じ道を歩んだり、プライベートな時間も無い状態が続くことを考えると、「仕事が人生のやりがいは悲しいな・・・」と思い、長く働いていける環境を求め、転職を決断することが出来ました。

そして退院後、会社に退職願を提出し退職することにしました。上司や同僚には「考えなおせ」と言われ、周囲からは「総合商社なのに勿体ない」と止められました。

その意見は至極まっとうですが、ここで妥協したとしても結果は同じことが分かっていたので、意志は固かったです。

勿論、当時若かった私は、「今よりも悪い環境に陥る可能性もあるのではないか?」、
「若い人間が転職市場で需要があるのか?」、「そもそも転職出来るのか?」といった不安は山ほどありました。

しかし自分の人生は自分の力で豊かに出来ると信じ、モチベーションを保ち、転職活動に励むことが出来ました。

そして転職サイトを通じ自分の経験を活かせる鉄鋼メーカーへの転職を決めることができ、現在も営業を続けることが出来ています。

年収は下がるが幸福度が上がる

幸福な顔
実際、年収は下がりましたが、それと引き換えにワークライフバランスを確保することが出来ています。

平日も残業はかなり少なく、休日も会社の電話が鳴ることもありません。(その分、商社が頑張っているということですが・・・)

時間とお金のどっちを取るかは個々人次第ですが、私はプライベートな時間を得たことで、幸せになりました。

あの時自分で考え、決断することが出来ず、そのまま働き続けていたかと思うと、仕事だけのつまらない人生で終わっていたと思います。

このストーリーを読んで職場を変えることに興味がありましたら、こちらのページをどうぞ。

理想的な職場を探すコツ

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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