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日本で数えきれない数があるブラック企業の中で必ずと言ってよいほど行われているのが、残業代の支払いの拒否。

本来であれば残業代の拒否は労働法的にはアウトですが、法律の外で営業行為を行うブラック企業では頻繁に行われます。

この残業代を決して支払おうとしないブラック企業の実態を知って頂くためにこのページでは労働法的にアウトな労務体系を課すブラック企業で勤務し、残業代の申請を断られた経験を持つ管理人の知人に、彼の体験談を語ってもらいました。

これから紹介する管理人の知人の体験談を読めば残業代の支払いを拒否するブラック企業の社風が良く分かります。

入社経緯と入社当時の私

「営業をしてみたい、とにかく稼ぎたい」その一心で面接を受けたのが、このA社です。

東京都内で狭小住宅の販売、リフォームを行っている会社でした。

それまでアルバイト経験はあるものの正社員としての経験はなく、当時25歳だった私はことごとく面接に失敗してとにかく落ち込んでいました。

でもここで正社員として一度勤務しておかないと、もうどこにも勤めれないかもしれない・・・と心底焦っていました。そんな状況の中、ハローワークや転職サイトを見て回る日々が続きました。

そんな時ある大手求人サイトで目に入ったのが「やる気さえあれば1,000万円も夢じゃない!」という文言です。この夢のようなキャッチコピーに目が惹かれて、面接を受けることにしました。

違和感はあるが無事に内定

知識も経験もないが、やる気だけはあるという思いを面接で伝えたところ、見事に採用。人事の方も優しく丁寧で、面接時は特におかしいと思うこともなく、ただ嬉しかったのを覚えています。

ただひとつ疑問だったのは、入社前の健康診断が自腹だった点です。就職活動で交通費も惜しい状態だったので、10,000円を超える自己負担は痛かったです。

普通会社が負担してくれるものだと思っていたし、恋人や友人にも「おかしい」と言われ少しの不安が残りました。ですが、新しい会社への期待と夢をふくらませていたので特段気には留めませんでした。

入社日での出来事

早速次の月初から入社しました。その時4月だったのもあって新卒で入社する同期が2人いました。

他に転職組の中途採用が2名、自分を含めて合計5人での入社となりました。入社当日は先輩方の温かい歓迎を受けながら、オリエンテーションを終えて帰宅しました。

翌日からの業務に少しの緊張とワクワクで眠りに就きました。

ところが翌日から雲行きは怪しくなってきました。まず定時の18時で帰れたのは初日だけ。翌日からは問答無用で3~6時間の残業がついてきました。

お昼休みもろくに取れず、新人はお昼の時間になると慌しく業務をこなす中、社員全員分の出前を頼むために先輩や上司の希望する昼食を聞いて回りました。こちらは当然自己負担です。

これは夜も同様でして、19時ごろには夕飯の希望を聞いて回ります。

一人一人のメニューを聞きこんで覚えるのは大変ですし、料金の支払いは私個人のお金の立替払いでした。就職できたのは良いものの、毎日出費もかさみ大変苦労しました。

毎日がもやもやとびくびく

また、私のついていた業務は家を建てる用の土地をオークションなどで買い取る業務だったのですが、取引が成立した際は数百万の現金をかばんに入れて出向き、直接支払いまでこなしました。

もちろん途中で何かあったら自己責任で、一歩間違えば大きな借金も抱えることになります。そんな状況で仕事をするのは本当に怖かったです。

ろくな研修も受けられずに業務がスタートしたので、わからないことだらけの状況でした。

先輩や上司に質問すると嫌がられるので、積極的にも聞けずもやもやした毎日を送りました。分厚いマニュアルだけが頼りの、心細い業務でした。

徐々にブラック企業だ気づく

当初休みも火曜と水曜の週休2日制と聞いていましたが、見事に水曜日の1日しか休みがありません。

その件について聞いてみると、皆「自主的に」休日出勤しているとの回答でした。表向きは出勤するもしないも自由ということでしたが、皆業務が終わらない為問答無用で出勤していました。

先輩や上司が出勤しているのに自分は休むわけにはいかず、周りに合わせて出勤していました。充分に疲れもとれないまま、重たい体を引きずって出社する日が続きました。

最初はできるだけ何も思わないようにしていましたが、徐々にこれはおかしい、と理解し始めてきました。

定時で帰れないことはもちろんですが、会社の近くに引っ越してくることを打診されたときはもう本当にブラック企業だと感じました。

業務が終わらないので社員も皆あきらめてダラダラ業務をこなすようになり、余計に悪循環でした。何日も会社に泊まっている社員もいたようです。

かといって残業については評価対象にならないので、やりがいや希望はなくなっていきました。そんな矢先、残業申請をした時に問題が起こりました

超過残業の申請が拒否される

当時タイムカードはなく、勤務表を自分でつける形になっていました。

当たり前ですが働いた分はきちんと残業申請しようとして残業時間を記入したところ、提出した勤務表は上司から戻ってきてしまいました。

理由を聞くと、「この残業申請は認められない」とのこと。「もともと設定された固定残業時間を上回る勤務時間は申告するな」、とのことでした。

当然ですが違法なことだと思いますし、何よりも自分が納得できないので、断固拒否しました。どうして働いた分までなかったことにしなければいけないのか心の底から理解できませんでした。

上司の「この部下は使いづらいなぁ」といわんばかりの態度にものすごく腹を立てました。法令を遵守しない会社で勤めることは本当に嫌だったので、退職も視野に入れ始めたころでした。

ここまでで、わずか一ヶ月の出来事でした。

1ヵ月の早期離職に

勤務表について上司から注意を受けて翌日、改めて上司から呼び出しがあり再度勤務表の修正を要求してきました。

再度修正を拒否したところ、直属の上司が報告を上げたらしく西東京にある本社の上司に呼び出され出向くことになりました。そこで待っていたのは面接をしてくれた人事と部長の2人でした。

指定された会議室に入室するなり、「会社の決まりを守れない人間は雇用できない」といった趣旨のことを言い渡されました。これは暗に退職を促しているんだな、そう感じ取れました。

もうその時退職しようと思っていたので、ちょうどよかったと思い自分も退職したいと思っている旨を伝えました。その場で必要事項を記入し、想像していたよりもスピード退職となりました。

その時に疑問に思っていた休日や休憩がないこと、業務量についても質問してみましたが、はぐらかされるばかりで思ったような回答は得られませんでした。

残ったのは短い職歴とわずかなお給料でしたが、スパッと辞めてよかったと思っています。

その後会社は業績不振で傾く

その後A社を退職してから同期も全員辞めてしまい、今は誰も残っていないそうです。うわさによると会社も傾きかけ、以前よりもさらにピリピリしている環境だとのことでした。

長く働き続けると辞め時がわからなくなってしまいますので、判断が早かった自分を褒めてあげたいと思っています。あのまま勤務していたらいずれ心か体、もしくはその両方がおかしくなっていたかもしれません。

どうしても会社勤めになると会社の言いなりになってしまいますが、本来会社と労働者は対等であるべきだと思っています。あまりにも対応が悪い会社は早い段階で見切って、次に進むことが何よりも大事だと実感しました。

ここまで管理人の知人のブラック企業での勤務体験談を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

今回のページでは取り上げきれなかったブラック企業の特徴やブラック企業を見極めるコツについてはこちらのページでまとめているので、ご興味がありましたら目を通しておくことをおすすめします。

関わるべきではないやばい会社とは?

現在31歳の現役のサラリーマン

一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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