

ブラック企業を辞めて転職先を探す際に退職理由をどう伝えればよいか迷いませんか?
おそらく今のあなたが転職活動をしている理由はブラック企業にありがちな社内いじめや長時間労働等に嫌気がさしたからだと思います。こういったネガティブな理由はあなたにとっては転職理由になりますが、転職市場においてはあまり評価されません。
それに評価されないばかりか協調性やコミュニケーション能力を疑われて転職時の面接でマイナスの評価を受けることも十分に考えられます。要するに仮にあなたネガティブな理由でブラック企業を辞めるのでしたら退職理由はきちんと考える必要があるのです。
そこで今回は転職活動においてブラック企業からの退職理由をポジティブに伝えるための4つのコツを一覧にしてみました。
目次
真のブラック企業からの退職理由は隠す
ブラック企業を退職する際の本音の理由は色々とあると思います。例えば給与が少なすぎたり、休日出勤の強要やブラック企業に良く生息するお局からのパワハラ・・・
こういった嫌なことがブラック企業を辞めようとする際の本当の理由になると思います。管理人自身もブラック企業特有のパワハラや激務・薄給に苦しんだことがあるのであなたの気持ちはよくわかります。
ですが、転職活動の面接においてネガティブな本音を語るのはマイナス評価に繋がります。
なぜなら不満が理由で転職をする人は不満を覚えるとまた辞めてしまうのではないかと採用側は危惧するからです。つまり新しい職場を探す際に本当の退職理由をぶちまけるのはあまり賢明とは言えないのです。
それではどのようにブラック企業を退職する理由を伝えれば良いのでしょうか?
このブラック企業から退職する理由を上手に伝える方法に関してはこれからご紹介します。
無理にでもポジティブに伝える
まずはどんなにネガティブな理由でもポジティブに伝えられるようにすることです。例えば「社長の意見=法律」というワンマンなブラック企業から転職する場合、自由にメンバーが思ったことを言える空気がある社風に親近感を覚えたと伝えます。
その他にも長時間労働を奨励するブラック企業を退職する理由としては、労働時間ではなくて成果をベースに仕事ぶりを見る環境で働きたいと思った・・・
といったように無理にでもポジティブなニュアンスに置き換えることをすれば、一見するとネガティブな理由もポジティブな理由になり得ます。要するに「嫌だった」というネガティブなものを「○○な環境に親近感を覚えた」とするだけでポジティブな理由になるのです。
ポジティブな理由で転職活動をすると転職希望先の面接官の印象も格段に良くなります。そのためにも辞める本音を紙に書いた上でその理由をポジティブに伝えるにはどうすれば良いかを考えてみることをおすすめします。
転職先の企業とのマッチング具合を考える
ここまでブラック企業からの転職理由を伝える際にはネガティブにならずポジティブに伝えることの大切さを紹介しました。このポジティブさと同じくらい重要なものとして転職を希望する会社とのマッチ度を伝えることがあげられます。
このマッチ度とは何かについてはこれから紹介していきます。
例えばあなたがブラック企業を辞める理由が「激務・薄給」だったとします。この場合、「激務・薄給が嫌でした」と正直に言うのはアウトなのは先ほど述べたとおりですが、「給料が良いから御社を志望します」も印象は悪いですよね。
それがこれならどうでしょうか?
「私自身ハードワークは嫌いではない上に結果を出せばその結果が自分に返ってくる環境が好きです。その一方で前職では出した結果よりも何年働いたかでポストも給与も決まっていました。その点に疑問を感じるとともに、純粋な結果によって年齢問わず待遇が変わる職場で自分を成長させたいと思いました。そこで実力主義を徹底しており、出した結果に応じて年齢に囚われずポストや給与が変動する御社のような環境に魅力を覚えました。」
これを実力主義の企業への転職理由として語ればほぼ確実にポジティブな印象を受けます。もちろん採用されるかは転職時のあなたのスキルや経験によって変わるので確実に採用されるとは言い切れませんが、転職理由としては十分。
要するに転職理由を語る際にはその理由がポジティブであることに加えて転職先の企業の社風や業務内容に合うようにアレンジした理由を語ることをおすすめします。
ストーリーに一貫性を持たせる
管理人自身転職希望者の面接をしたことがあるので思うのですが、転職理由に一貫性があると印象が良いです。この転職活動においてよく見られる「一貫性とは何か?」についてこれから見ていきます。
一貫性とは?
端的に一貫性について説明すると、「ブラック企業を辞めて他の企業に移る際のストーリーに違和感がないこと」を意味します。一例としてはこういったものがあります。
「大学でデザインの勉強をしていたが、就職したデザイン会社では会計が分かる人がいないので簿記の資格を持っている自分は経理や資金調達の仕事ばっかり担当させられた。経理の仕事も頑張ったが、どうしてもデザインの仕事をしたいからデザインの仕事ができる環境を探している。」
みたいなきれいなロジックがあるとブラック企業からの転職を希望する理由が凄く納得がいきます。
一貫性がないケース
逆にブラック企業を辞める理由に一貫性がなく新しい職場を探す際に企業側から嫌われるパターンはこちら。
「前職はIT系の企業でシステムエンジニアをしていた。その環境で夜中まで毎日プログラミングをしていたが、どうしてもパソコンと向き合う環境は向いていないと思った。なので人との関わりがたくさん持てる金融機関の営業職で働きたいと思った。」
これは一見すると理由になっているのですが、面接官の立場からすると突っ込みどころ満載です。例えば・・・・
- 「え、どうして前の会社で営業職を希望しないの?」
- 「システムの仕事でも打ち合わせとかあるよね?」
- 「そもそもどうして畑違いの金融なの?」
- 「金融の営業もパソコンよく使うよ?」
となってしまいます。こうなると転職理由に対する不信感がそのままブラック企業から転職を希望しているあなたへの不信感に変わります。
企業側に不信感を抱かせないためにも、面接の場で新しい職場を探す理由を聞かれた時は嘘にならない程度の一貫性は持たせたいですね。
上手に一貫性を説明する方法
ちなみにブラック企業からの離職から新しい職場探しという一連の流れを一貫性を保ちながら説明するコツはこちらとなっております。
- 自分のスキルと経験と絡める
- ブラック企業で働いた中での気付きを絡める
- 今後の自分が職場に求めるものを絡める
- 上の3つを事実ベースで語る
例えばデザイン会社に勤めていて土日の採用業務の担当を強要するブラック企業具合に嫌気がさしていた友人のケースを紹介します。
「もともとデザイン会社でデザイナー職をしていた。しかしデザイナーを増やす影響で社歴が長い自分はデザインの仕事ではなく採用の仕事を担当することになりました。採用業務となると他社に在籍する人を面接しなくてはいけない以上、土日も出社することになってしまいました。
土日も出社すると最新のデザインの勉強をする時間が無くなるとともに採用の仕事よりもデザインの仕事が恋しくなりました。そこで土日は最新のデザインの勉強する時間が取れ、人事の仕事ではなくてデザイナーとして働ける環境を探しています。」
みたいな軸だとかなり一貫した理由になりますよね。それに土日の出社を強要するブラック企業に嫌気がさしたという本音もうまく隠せています。
こういった一貫性は現在ブラック企業に働いている人であっても工夫次第では「でちあげられる」ので、明らかな嘘にならない程度には作りこみたいですね。
ブラック企業からの転職理由のまとめ
ここまでブラック企業を辞める退職理由を上手に説明するコツについてまとめてきました。そこでこのコンテンツの最後に今回取り上げてきたブラック企業から退職する理由を上手に説明するための4つのコツを改めて一覧にしてみました。
- 真のブラック企業からの退職理由は隠す
- 無理にでも退職理由はポジティブに伝える
- 転職先の企業とのマッチング具合を伝える
- ストーリーに一貫性を持たせる
ここで取り上げた4つのポイントを意識したうえで退職理由を上手に作ればブラック企業を退職する理由が比較的ポジティブなものになります。あまりにやりすぎて嘘になると問題ですが、嘘にならない程度に退職理由をでちあげるのは転職活動では非常に重要です。
今回紹介した内容をもとにブラック企業を辞める理由を上手に伝えてご希望の職場を見つけることができれば管理人はうれしいです。最後に希望の職場を探すコツについて特集しているページをご紹介しますので、このページの内容と同様によろしければ目を通してみてください。
現在31歳の現役のサラリーマン
一流と言われる私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。
入社後には尋常ではない陰湿なパワハラの被害に遭い、嫌気がさして1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。
2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEB制作の技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。
これまでの経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。
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