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うつ病経験者向け転職ガイド

いきなりですが、筆者の話を少しします。実は筆者自身、ブラック企業で勤務し、長時間労働が原因で一度うつ病になりかけて会社を辞めた経験があります。

この経験があっての話になるのですが、いったんうつ病の症状を味わうと働くことが怖くなりますし、症状の再発リスクがあるので症状の再発がしにくいような環境を転職先に選ぶ必要があります。

ただし、「うつ病」の症状の再発がしにくい転職先って、どうやって選べばよいのか分かりにくいですよね。

そこでこのページではうつ病の症状を過去または現在に患った経験がある人が転職先を探す際に念頭に置いておきたい5つのポイントについてまとめてみました。

今回ご紹介する5つのポイントに目を通せば、うつ病の経験がある人が転職活動に取り組む際のポイントと症状がぶり返す恐れが少ない働き方が分かります。

まずはうつ病の回復具合を見る

まず転職活動をする前に絶対に考えたいことがあります。それは今のうつ病の回復状況です。これに関しては筆者の経験上、こちらの4段階に分かれます

  • 日常生活も厳しい
  • 日常生活はいける
  • たまに症状が出る
  • 事実上完治している

さて、あなたはどれでしょうか?

症状がまだあるなら無理は厳禁

もしあなたのうつ病の症状のレベルが1の「日常生活も厳しい」ということでしたら、転職活動はいったん延期するのが無難。まずは症状を落ち着かせたいですね。

そして2の「日常生活はいける」という場合は、かなりうつ病の症状が回復しています。しかし、ここで無理に働くとせっかく回復した症状がリバウンドする可能性があります。

そこで、まずはアルバイトなどの時短勤務をしたいところ。抗うつ剤をはじめとした薬を飲まずに時短勤務ができるようになればまずは第1段階がクリアーです。

あくまで寛解である

さて次にポイントになるのが3の「たまに症状が出る」ケースと4の「事実上完治している」ケース。

まず4の「事実上完治しているケース」は無理さえしなければある程度激務な環境でも働けます。それに普通にしていればうつ病の症状が出ない以上、自分からうつ病の話をしなければ転職先も比較的容易に見つかります。

しかしその一方で3の「たまに症状が出る」ケースは悩みどころ。

こちらの場合は常に心と体の体調の様子を見ながら働く必要があるので、あまり激務な環境に転職するのはよした方が良いでしょう。

正社員にこだわりすぎない

自分のうつ病の症状のレベルが分かった後に行うことは転職先の候補企業を探すことになります。その際に鍵になるのがこちらの2つ。

  • マイナスの刺激が少ない環境を選ぶ
  • 無理に正社員にこだわらない

まず「前者のマイナスの刺激」というのはノルマや過剰な労働時間が該当します。どうしても一度うつ病になりますと、過剰な労働時間やプレッシャーがかけられると症状がぶり返す恐れがあります。

この点を考えると、異常なノルマ・常習的なハラスメント行為・過剰な業務量・無限の残業時間がある会社への転職は避けるのが無難。

ただし、どの会社も正社員には一定数の残業を課したりするので、普通に社員として働くと定時退社は非現実的。

この点を考えると正社員ではなく、契約社員やパートという雇用形態を自分から選ぶのも1つの手です。

激務な会社を転職先に選ばない

ちなみに働ける程度にまでうつ病の症状が回復をしてもそれはあくまで寛解なので、無理は禁物。

なぜなら「うつ病」という爆弾は一度寛解になればそうそう爆発しませんが、体や心に無理を課し続けると当然爆発します。

この点を考えると、一度うつ病を抱えてしまった場合は、症状の回復から5年~10年が経てば別ですが、数年は無理をしないのが無難なのです。

そこで管理人としては例え給与が良かったとしても労働時間が過剰だったり、社員一人一人に過剰な労働を課す会社への転職は避けることをおすすめします。

現に管理人自身、一度うつ病になった人が転職先に激務な会社を選んだために症状がぶり返した事例をいくつも知っております。こんな目に遭わないためにもできるだけ激務でない会社に転職をしてのんびり働くことをおすすめします。

転職の面接ではうつ病を隠す

一度うつ病を患うと「その症状のことを周りに理解をしてほしい。」と思うかも知れません。しかし、これは転職活動ではNG。

なぜなら、このページの冒頭でも軽く触れましたが、労働市場においては「うつ病」をはじめとしたメンタルに不安がある人は「いわくつき人材」と見なされて、嫌煙されます。

心の病は雇い主に嫌煙される

基本的に転職市場において「心の病」を持つ人は「採用価値がない人」と雇用主側は判断します。これは悔しいかもしれませんが、雇い主側の立場に立っとある意味仕方がないことです。

なぜなら、あなたが圧倒的に優秀なら話は別ですが、あなたと似たようなスキルの人材はいつでも会社は確保できるからです。

この原則が前提になりますが、「うつ病」の症状を抱えたあなたと「うつ病」の症状がない普通の転職希望者。さて、あなたが社長ならどっちを取りますか?

これは残酷なようですが、当然普通の転職希望者のはず。このシンプルな法則を考えると転職の面接においてうつ病の症状やうつ病のことは話さないのが無難なのです。

隠すのは経歴詐称にならない

良くうつ病をはじめとした「心の病を隠すことは、経歴詐称になるのではないか?」という疑問を抱える人もいます。

この心の病を隠すことははっきり言って経歴詐称にはなりません。要するにうつ病をはじめとした心の病の事は転職の面接でオープンにする必要は全くないのです。

しかし、履歴書やエントリーシートに「過去の病歴」の記載欄があり、そこに記載をしない場合は経歴詐称になってしまいます。

経歴詐称は入社後の懲戒解雇の合理的な理由になるので、入社後のトラブルが怖いのでしたら渋々ながら書きましょう。もちろん、懲戒解雇覚悟で隠すのも手ではありますが・・・

いずれにせよ、経歴詐称と隠すことの違いを考えると、うつ病に関してはどうしても書かないとまずい時以外は自分から語る必要がないのです。

ちなみに、転職の面接の時点で症状について聞かれず、採用後にうつ病が発覚しても経歴詐称にはなりませんので懲戒処分は食らいません。

聞かれたら上手にはぐらかす

書面での記載が求められなければ心の病は隠せますが、微妙なケースとして面接の場で「職歴のブランクの理由」や過去の病歴を口頭で聞かれるケースがあります。

このケースでは如実に病気を隠すと、経歴詐称になる恐れもあります。特に職歴のブランクが長いと採用担当者は不振に思いますので必ず理由を聞いてきます。

嘘も方便

この質問に対しては上手な言い逃れを考えたいものです。

例えば親の介護。それになかなか転職先が決まらず、ブランクが長引いた。といったものがあります。

これらは職歴のブランクにおける良くある回答なので、基本的に採用担当者は疑いません。ただし、問題になるのが「過去の病歴」を口頭で聞かれるケース。

敢えて辞退するのも手

原則として個人情報に触れる質問は面接の場ではNGな質問ですが例外的に聞いてくる会社もあります。

その際に嘘を言うと「虚偽申告」になりますが、書面での虚偽申告ではないので入社後に発覚をしてもそこまで大事にはならないケースがほとんど。

しかし、嘘を言うのは気が引けますよね。そこで管理人としては正直に語るか、選考自体を辞退することをおすすめします。

実は面接でNGな質問をする会社は常識のない会社です。こういった会社は社内が荒れている可能性が高いので、誤って転職先に選ぶとうつ病の症状が再発する可能性があります。

この点を考えると、NG質問を行われた地点で転職先の候補から外す、という意思も非常に重要になります。

 

必要に応じて障害者雇用も考える

これはあまり気が進まないかもしれませんが、最終手段としては「障害者雇用」という枠を利用して転職先を探すことも1つの手。

実は現在の日本企業では従業員数が50人を超えると、何かしらの障害を持つ人を2%程度雇用する義務があります。そしてこの「障害を持つ人」には「うつ病」に代表される精神の不調を持っている人も含まれます。

正直な話、転職先を障害者雇用で探すのはプライド的に厳しいと思います。

しかし、もしあなたに養わなければいけない家族がいるといった特別な事情があるのでしたら、うつ病の症状があっても職にありつけるこの「特別枠」は利用する価値はあります。

現に一度うつ病をわずらうと働くのが厳しくなりますが、障害者雇用枠なら心と体の健康と仕事を両立できますしね。それにこの「特別枠」を利用すれば、給与が高く、福利厚生が安定している大手の企業に転職できるチャンスもあります

この「特別枠」を転職活動で利用するのは簡単な話にはならないと思いますが、「最後のカード」として切ることもできるので必要に応じて利用するのも1つの手。

無理せず、1歩、1歩が一番大切

ここまでうつ病の症状を経験したことがある人が転職する際の注意点についてご紹介してきました。

既にこのページのポイントは全て取り上げてきましたので、ここでは新たな情報を紹介するのではなく、これまでの内容の中で最も重要な5つのポイントをあらためて一覧にしてみました。

  • まずはうつ病の回復具合を見る
  • 正社員にこだわりすぎない
  • 激務な会社を転職先に選ばない
  • 転職の面接ではうつ病を隠す
  • 必要に応じて障害者雇用も考える

この5つのポイントの中でうつ病の症状を経験した社会人が転職先を探す際に欠かせないのが、1番目の「うつ病の回復具合を見る」点。

なぜこれが転職活動において重要かというと、うつ病の回復次第で転職活動で選ぶべき方向性が変わるからです。例えばまだ症状があるのなら転職先を探すよりも休むのが一番。

それに休みたいけど、家族がいることで休めないなら障害者雇用枠を利用して転職するのが一番。このようにうつ病の症状次第で転職活動で取るべき選択が変わるのです。

この点を考えるとまずは自分のうつ病の症状をきちんと自覚し、取るべき選択を考えることをおすすめします。

最後にうつ病の症状が出て働くことができないときに利用しておきたい社会保障制度についてまとめているページをご紹介します。こちらのページで取り上げている社会保障制度を利用すれば、うつ病の療養に集中できるので必要に応じて利用してみてくださいね。

とても便利な社会保障一覧

現在28歳の現役のサラリーマン(3社目)

日本最難関の私立大学を卒業しながらも新卒の就職活動に失敗してブラック企業に入社。

尋常ではないパワハラの被害に遭い、体を壊して1年弱で退社して無職に。職歴のブランクあり、スキル無し、コネなしという状況で就職先が見つからず、スキルを身に付けるべくベンチャー企業(実態はスーパーブラック企業)にアルバイトとして入社。

2社目のベンチャー企業という異名を持つブラック企業はパワハラはないものの、激務・薄給(時給換算で500円以下)と典型的なブラック企業でしたが、その会社でWEBマーケティングの技術を学び、その経験から現在の会社(非ブラックな中小企業)に引き抜かれました。

今の会社は以前のブラック企業と比べると激務ではなくプライベートに充てる時間が出来たため、過去の自分のようにブラック企業と関わったがために心身がボロボロになる人が一人でも減ることのお手伝いが出来ればと思い、当ブログの運営を決意。

自身の経験からブラック企業の実態、転職活動のコツ、無職並びにフリーターの就職活動周りに非常に精通しているので、こういった内容のコンテンツを随時配信していきます。なお、自身の過去の経験から労務問題には興味を持ち、隙間時間で社労士の資格勉強にも着手中。

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